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宮舘side
一週間経っても彼は病院にいた。
一週間前に運ばれてきてすぐに退院だろうと思った俺の予想は大きく外れた。
治療の為の長期入院。
だから翔太は病院にいた。
お家っ、お家っ、ママっ、ママっと泣きじゃくる翔太を
看護師さん達がなだめ続ける日々。
そして問題なのはこの子、
ご飯食べない。
毎日うちのスタッフが手をやいている。
そして今日もまた病室を覗くと、、、
看「翔太君？食べよう、」
翔「んや、、」
看「食べないとちっくんで栄養とらないといけなくなっちゃうよ〜」
翔「んやぁ〜〜、、」
めそめそ泣いて食べはじめない翔太。
助け舟を出そうかな。
舘「翔太？ご飯食べられたらグミあげる。」
必殺技、物でつる
翔「んう、、、んっ、、、」
迷っている翔太を横目に、
PHSが鳴ってさっきまで食べさせてた看護師が出ていってしまった。
翔「ん、、、食べる、、、」
これは俺が食わせろということか。
まあ、今ちょうど暇なんですけどね。
まず好きそうなものから。
肉っぽいものは食べてくれた。
しかし、食べ進めると野菜も出てくる。
翔「んう、、ニンジンいや、、、」
俺が野菜を掬った瞬間、俺の顔を見上げて言う。
なんだこの上目遣いは。
どけてあげたくなるじゃないか。
舘「あっそうだね。」
これで野菜を減らしてあげるあたり俺はこの上目遣いにやられているんだろう。
野菜を減らしてあげるとニカッと笑う翔太。
まあ、この際食べてくれればそれで良い。
もぐもぐ口を動かしている。
しばらくすると口が止まった。
翔「、もういらない、、、」
もちろん野菜はお残し。
舘「野菜食べない？」
翔「たべない。」
あっそうですか。
ホントは注意しなきゃダメだけど全部食べるなんて約束はしていない。
舘「グミ食べる？」
翔「食べるぅ！」
お母さんから預かっていたお菓子を取り出し
翔太にあげるとニコニコ笑顔。
翔「んふっ」
舘「美味しい？」
翔「んっ、せんせありがと。
せんせやさしいっ、
しょうた、せんせのことすき。」
突然の愛の告白。
舘「あっありがとう。」
びっくりした俺の返事。
今でももうちょっとセンスのある返しはなかったのかと思うよね笑
今でもご飯食べないのは健在の翔太君。
いつになったら食べてくれるのやら。笑
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ゆみ - いつも読んでます！受験頑張ってください。応援してます！ (2021年1月1日 22時) (
レス) id: beb1229705 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました！素敵なお話でした！！身体に気を付けて、受験頑張って下さい！！！ (2021年1月1日 13時) (レス) id: f1f0b3aead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(名前)
| 作成日時：2021年1月1日 7時
