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顔を上げると白色の背が見えた。耳を真っ赤にしてグレーの髪を靡かせている。
……蛍くんじゃん。あれ？撮影は？
とか考えている間に人気のない踊り場に連れていかれた。話があるのかな、と思って黙って待っていたけど、私に背を向けたまま。
……沈黙だよ、一体どうしたっていうんだ、蛍くん。
っていうかほんとにかっこいいね。いい匂いするし、タキシード似合いすぎだよ。はぁ……結婚？？
｢……あ、あの！すみませんでした！｣
｢へ！？なに！？｣
振り向いたと思えば急に頭を90°に下げて謝られた。
ほんとになに！？
｢あ、いや、話を遮って、無理やり連れてきてしまったので｣
｢それはいいんだけど、私に用でもあったの？｣
｢…………ない、です｣
……………………は？？？？うんと、どういうこと？
どうしよう、私、蛍くんのこと好きとか言っといて全然理解できてないよ。彼女失格か？？
｢えっ……と？｣
真っ赤な顔を片手で隠している、蛍くん。かわいいな。…………じゃなくって。
｢先輩が男の人と仲良く話してるのが見えたんですよ｣
手の隙間からちらりと私を見た。
あざと？？い？？なにそれ？？
｢それで、何か、モヤモヤして、普通に話してるだけってわかってるんですけど、その、焦っちゃって、だから…………｣
はぁ〜〜〜と盛大に溜息をついて、髪をかきあげる。
｢余裕、ないですよね。俺｣
っ！？！！！？！？？？！！！！！満点！！！！！！
なんだ！？！？その顔は！！！！
泣きそうに眉を下げて瞳を潤ませて。顔、真っ赤だし？！？それに髪をかきあげるな。いかがわしいでしょ！！！
｢んと……も、も、もしかして嫉妬、した？｣
自惚れてしまうよ？？？私は自惚れマンになっちゃうぞ！？
こくり、と蛍くんが頷く。
お〜〜〜〜〜〜〜〜っと！！！！！これは！ちょっと、ふふ……
｢好き！！！大好きだよ！！！！蛍くん！｣
愛おしすぎて、思わず抱きついてしまう。
｢先輩は、俺のこと、幻滅しないんですか？｣
｢なんで？｣
｢なんで、って……俺は心が狭くて、情けない｣
なんだか、蛍くんらしくて笑ってしまう。
｢私は嫉妬してくれて嬉しいな〜｣
｢え｣
俯いていた顔を上げ、私と視線が混ざり合う。
蜂蜜色の瞳が揺らいでいる。
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ましろ(プロフ) - 零さん» わざわざありがとうございます！忙しくてあまり更新はできませんが、楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2019年8月29日 20時) (
レス) id: 710b0929c6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 遅らせながら続編おめでとうございます！更新頑張ってください！ (2019年8月29日 20時) (レス) id: 066f247c2b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます！ネタが思いつき次第更新しようと思っています！ (2019年7月22日 2時) (レス) id: 710b0929c6 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 外しました.......ありがとうございます (2019年6月26日 23時) (レス) id: 710b0929c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ | 作成日時：2019年6月26日 21時
