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心を全て見透かされそうな 切れ長な瞳
困った時に眉を下げるその癖も、
『 変わらないな、薮 』
「 ひかるこそ、あの頃のままだ 」
『 .. なんで、俺のところに来た 』
「 そりゃあ、御前しか頼れる人はいないからな 」
断れないのを分かっていて来たのだろう。そうでなければ、薮が好んで俺のところへ来るわけがない。
本当に、助けを求めて来ただけなのか？
“あの日”のように、裏切られてしまったら？
光が過去に心を蝕まれている最中
午後八時を知らせる鐘が鳴る
『 そう言えば、薮、飯食ってないだろ 』
「 ..まあ、獣の心配もある、容易に食い物の匂いなんてさせらんなかったからな。 」
火をたけばよかったのに。
光はその言葉を飲み込んで、こう続けた
『 なあやぶ、使い方は分かるだろ？
その、侑李？も一緒に風呂入れ。二人とも随分と濡れてるじゃないか..。風邪ひかれても困るからな、 』
「 ああ、有難う。換えの衣も濡れてしまったから御前のを借りる。侑李様の分は..、」
薮は、自分が雨に降られ濡れていることに、光の言葉で気付いたような口振りで答えた。そして薮は今、心配しているのだろう。
なぜなら、小柄な男の子には光の服は大きすぎるから。でも、光のすぐ側に、ちょうどいいサイズの男の子がいる
『 大貴、侑李？に服貸してやって』
光がそう言うや否や、大貴が駆け出した。
どたばた階段を駆け上がり、ばたんと乱暴にドアを開く音が館に響く。
“お行儀悪いな..叱らないと、”光が眉を顰め呟く。
刹那、薮のてのひらが、光の栗色の柔らかい髪を撫でた。光は怪訝そうに薮を見上げる。
薮が、光に対して友情と異なる愛情を抱いてるとも知らずに
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飴玉(プロフ) - dieさん» 気付かなかったです、、指摘ありがとうございます。 (2019年5月29日 2時) (
レス) id: 64b07fc015 (このIDを非表示/違反報告)
die - サブのスペルはsubです。sudじゃありませんよ (2019年5月23日 8時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴玉 | 作成日時：2018年11月19日 13時
