時のない森

_ ページ22

Yuri side

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パンを頬張ってたらなんだか視線を感じて、ふと正面を見たら大貴がぼくを見てニヤニヤしてる。

パンくず、口についてる？だからぼくのこと見てるのかな、..それならそうと言ってよ、恥ずかしいなもう。

宏太の方に顔を向けて、何かついてる？と聞いてみたら「 .. 小さいパンの欠片がついてます 」そう言って小さく笑って 、唇を撫でるみたいにして取ってくれた


これで大丈夫だ、って大貴の方を見たら今度はあからさまに不機嫌な顔をしてそっぽ向いて。その様子を見ていた光くんがにやにやしながら、僕と大貴を交互に見比べてる。


.. 僕、なんかしちゃったのかなあ
大貴が僕を見てくれないのは少し寂しい


悲しい、とも言える感情が頭を埋める

何故僕を見てくれないだけでそんな感情を抱くのか
後でこうたに聞こう、..こうたは物知りで、なんでも知ってるんだ。



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