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Hk side
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静寂を切り裂くように、薮が言葉を発した
「 俺はもう3年くらい前なんだ。ひかるは? 」
『 同じくらいかな、3年くらい前だよ。』
「 ..ひかるは、発作起きた時どうしてんの? 」
『 俺は自分のを、..、』
どう言葉を紡げばいいのか分からなくて、袖をたくしあげて腕をヤブに見せた。怒られるかな、..でも こうするしかなかった
「 足りてたのか?自分ので 」
『 少し前からは、大貴のを貰ってたから』
俺の思いとは反対にヤブは優しい顔をして、痛かっただろうと腕の傷跡を指でつー、っと撫で、大きなてのひらで俺の髪をとかすように撫でた
『 そう言うやぶは、どうしてたんだよ?』
「 俺は、.. 夜 適当に襲ってそいつの血を喰ってた 」
ヤブは気まずそうに答えた
..なんだよ、それ。
そんなことして、もしバレたらどうするんだよ、赤の他人の血を取り込んでたのかよ 、..襲って?そういう事もしてたの?でもいまヤブが生きているのはそれのおかげだ
怒り、..否、嫉妬のような感情がふつふつと沸き起こり、其れを搔き消すように ヤブの声が鼓膜を揺らした
「 さっき、瞳の色が、 」
『 ..変わったの? 』
俺を見詰めるヤブの唇から熱い吐息が溢れ、隙間から小さな牙がチラつく。心做しかヤブの視線は俺の首元にあるようだ
『 俺ので良ければ、..てか 俺しかいないし、』
理性と戦うヤブの瞳は、綺麗だ
『 侑李起きてくるかもしれないから、部屋行こ 』
俺が求めていたのはこれだ。嗚呼、ゾクゾクする
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飴玉(プロフ) - dieさん» 気付かなかったです、、指摘ありがとうございます。 (2019年5月29日 2時) (レス) id: 64b07fc015 (このIDを非表示/違反報告)
die - サブのスペルはsubです。sudじゃありませんよ (2019年5月23日 8時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴玉 | 作成日時:2018年11月19日 13時