_ ページ11
Hk side
.
ヤブとはもう100年以上会っていなかった。
あの頃はまだ幼かったけど、今は、人間に例えるなら25歳から30歳くらいの年齢だと思う。
ヤブも俺も、正確な年齢は分からない
親は人間の手でとうの昔に殺された
俺にあるのは 祖父が遺してくれていたこの屋敷
ヤブには、.. 多分 なにもない
森の中の、大きな木。
木の根元に ぽっかり空いた大きな穴。
俺とヤブ、2人だけの秘密基地。
夏はよく屋敷を抜け出して、そこで眠りについた。
星が降ってきそうなほど満天の空
同じ毛布に包まって、お互いの体温で暖を取る
‘俺、明後日から城で働く’ って眠そうなヤブの声に、何を寝惚けたことを言っているのかと思っていた。
太陽が顔を出した頃、ふと目が覚めた
なんだが肌寒くて、まだ寝ているヤブに擦り寄ると
なにかが手に触れた
.. 手紙？
封筒には王族の家紋、薔薇の判が押してあって。
どうやら、ヤブは本当に城で働くらしい
中を見るのは気が引けるから、
ヤブのポケットにそれを乱雑に入れる。
そっと毛布を抜け出して 街に買い物に出掛けた
発作が起きるなんて、この時は思いもしなくて
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飴玉(プロフ) - dieさん» 気付かなかったです、、指摘ありがとうございます。 (2019年5月29日 2時) (
レス) id: 64b07fc015 (このIDを非表示/違反報告)
die - サブのスペルはsubです。sudじゃありませんよ (2019年5月23日 8時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飴玉 | 作成日時：2018年11月19日 13時
