永遠の愛を誓います。【登坂広臣】《第四章》

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そしてついに、ライブも終わり



「ちょ、臣さんなんであんな素敵なこと


言えるんですか！？泣」





と、隣の直美は未だ涙が止まらないようだ。








徐々に、会場のアナウンスにより

順番にファンの皆さんが退場する中




私はアナウンスがかかるのを待っていると





直美が急に



「せ、せ、先輩！
す、すいません！私、、トイレ行きたいんで、

先、外出てます！すいません！！ほんと！」


と慌てたように言い出したので


『え？うん！わかった！』




そう返事をして
直美は先にアリーナを出た。




すると、5分後くらいに




私のアリーナ席も退場のアナウンスがかかったので、
私も帰ろうと思い、立ち上がると







「あの、すいません、、、」



と後ろから声をかけられて



『はい！』


私は、条件反射で後ろを向き返事すると




知らない綺麗なお姉さんがいた。





「あの、すいません、私ここら辺にネックレス

落としてしまったみたいで






あの、見てませんか、、、」





と困った表情で言ってきた。




『ネックレス、、見てないですね..

私、探しますね！』



私はすぐにしゃがんで、

このアリーナのパイプ椅子の下をしゃがみながら
ネックレスが落ちてないか探した。




「え、あ、
ありがとうございます！！すいません！」




『いえいえ！

大事なものなんですよね..』



「はい、、」



ほんとに困った様子で探してるので



私も一緒に本気で椅子の下を探した。








けど、20分くらい探しても


見つからず、




『ないですね....』




「そ、そうですね、、、」




私は一旦腰が痛くて


立ち上がり、背伸びをし
ふと周りを見ると



...いつの間にか

どこにもお客さんの姿はなくて
何人かのスタッフさんしかいなかった。



『え..あの、そろそろ私たちも出ないと

怒られそうですね...』



「そ、そうですよね..

でもあと、もう少しだけ！

スタッフさんに注意されるまで
探させてもらってもいいですか！！？」




そこまで言うってことは

やっぱりこの方にとって本当に大事なものなんだろうな。





『そうですね！！！

ちょっとくらい怒られてもいいですよね！！笑
私も探します！！』




私はまたしゃがみ、
アリーナ席の下を必死に探した。





そして、少ししたらお姉さんが、

「あの、すいません、
ちょっと電話来たんで少し抜けます！」



そう言って電話をしに行った。



『あ、分かりました！』

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