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「はい!皆さんお疲れ様でしたぁ!!!」

結局収録は予定通り3時間。


その中でも岩田さんはいつも通りプロとして
収録していて凄いなぁと改めて思わされた。



私達、テレビを作る裏側の人間として、
表側に立つ人の凄さを実感させられることが本当に多い。



「姫野!この収録テープ、編集部に出しといて。」

『了解です!!』

カメラマンからテープを受け取り、


スタジオを出ようとした時、




「あの!すいません!」



と声をかけられて振り向くと、



岩田さんの姿が。


『はい!なんでしょうか!!』



「あの、薬とかほんとにありがとうございました!」




と私にお辞儀する岩田さん。




『ちょ、そんな、お礼される程のことしてないですから!!!笑』



「あの、お金とかお返しします、何円でしたか?」

あ、お金ねー、


一応先輩に貰った分はあったんだけど、
ちょーとoverはしたかな。


『いや!気にしないで下さい!全然お支払いとかは結構です!』

そんな金支払わせるのは気が引けるしね。



「そうですか、、じゃあ、

今度何かで返します!お食事とか、、」


しょ、食事???

なぜ?



『そんな、悪いので気にしないで下さい!』


「俺が気になるんですよ笑


あの携帯貸してください。」



『携帯ですか?』

私はよくわからなかったけど、素直に
スマホを差し出すと、



「僕のLINE入れときますね。」




『、、、え!いや、、そんな、、』

ADごときが岩田さんのLINEを持ってるなんて、

言語道断じゃないか、、、、



あたふたしてる内にスマホを返され、
LINEには、


"岩田剛典"の文字が。






やってしまった。



私は4年、この業界で働いてるけど、


1回も芸能人と私生活で関わることなんて一切ないし、
ましてLINEなんて、1人も持ってなかったのに、、



ついに、私の中の掟が破れてしまった。。。

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作者名:ひまわり | 作成日時:2020年11月1日 16時

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