検索窓
今日:33 hit、昨日:2 hit、合計:410,956 hit

26 ページ26

前からは余裕そうに叫んでるメンバーの皆さんの声が聞こえる。






ちょうど今は、てっぺんに登っている途中だ。






はぁ、勘弁してくれぇ、、、



私は緊張で安全バーを掴む手が震えてくる。





すると、



「Aちゃん、こういうの苦手なんだね笑」



普通にカメラ回ってるのに話しかけてくる岩田さん。




『(何言ってんの。早く黙って)』


私は目でそう訴えかけると、




「しょうがないなぁ。助けてあげる。」


そう言って、
私が、カメラを持ってない方の手を握る岩田さん。



そしてカメラに映らない所まで
繋がれた手を下にさげる。



『!!!』


私は声にならない声をあげた。





「うわぁー!!落ちるよー!!!!」


全然余裕そうに叫ぶこの男。






私は心の中で、あぁ終わったー


色んな意味で終わった。

と思いながら落下した。







そしてどうしても
怖くて強く岩田さんの手を握ってしまった。








その落下してからは意識がなくて、


私の意識が戻ったのは、

やっと岩田さんに話しかけられてきてからだ。



「ちょ、大丈夫??笑Aちゃん?」



『え、、あー大丈夫です、。』



私は放心状態。



「いやぁ、こんなにAちゃんが乗り物苦手なんてね。笑

俺の手もめっちゃ真っ赤だし笑」







『、、、え?』



私はふと繋いでいた手を思い出し、瞬時に外した。




『あ、ごめんなさい!!』



ほんとに岩田さんの手は真っ赤だった。

私握力どうなってんのよ。





「ううん、嬉しかった。

なんか頼りにしてくれてる感じがして笑」



そんな呑気に言ってるけど。


結構大問題だぞ。

さっき手繋いでたこと、誰かに見られてたら





私、クビ、レベルにやばい。





内心ヒヤヒヤしながら私はジェットコースターを降りた。







「ねぇどうだったwww」


降りていくやいなや、
直ぐに私に話しかけてくるこいつ。


そう増田。

私に全てを押し付けておきながら、


何も悪びれる様子ZEROのこいつ。





『ごめんマジで吐きそう。』




「だと思って、袋は用意したぜ。」




ニカッと笑うこいつに殺意を覚えた。

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
627人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひまわり | 作成日時:2020年11月1日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。