16 ページ16
私は密かに貰ったお菓子を
結局持ってきて自分のバックに詰め込み、
すぐに仕事に戻った
そしてカンペの最終チェックを終えて、
スタジオに向かった。
スタジオには既にたくさんの芸能人の皆さんがいた。
その中には多分新曲のPRで来たのであろう、
岩田さんと登坂さんの姿が。
でも、今日はほんとに人が多い、
スタッフの人の数が。
スタイリストさんが多いからかな?
今日は3代目のスタイリストさんだけでなく、
ジャニーズや、女優さん、俳優さんのスタイリストさんたちも来ているからかな?
でもほんとに、そういう職に就いてる人は、
身なりが本当にすごい可愛い。
私たち、ジャニーズ担当してますっ//って感じが
バンバン伝わってくる。
なのに私は、
なんだこの女子力のない格好は!
スカートぐらい履けよ!とか、
思うけど結局めんどくさいんだよねー、
「なに?私もスタイリストしたかったァとか思ってんの?笑」
隣で茶化してくる増田。
『君は黙ってなさい。
あなただってね、ちょっと顔良いくらいで調子にのんなよ?』
そう、増田はモテる。
増田は芸能人で言うと、町田啓太さんって感じの顔だ。
「あら、俺褒められた。てへぺろ」
『古いし、寒いし。』
とか喋ってると、
「Aちゃん!!」
さっきまでスタジオで座ってたのに、
いつの間にか私の前に走ってきてくれた岩田さん。
『あ、岩ちゃん。』
「Aちゃん、この番組担当だったんだ!
知らなかった!言ってよ!
知ってたらもっと気合い入れてきたのに!今日!笑」
『なんですかそれ笑
あ、今回のアルバム買いました、CD自体買うの初めてです。』
「え!まじ?嬉しい!どうだった!?」
『超良かったです笑』
「やった!
あ!そろそろみたい、、
じゃ行くね!Aちゃんも頑張ってね!」
と去っていった岩田さん。
そして隣で私をガン見する増田。
「お前、何猫かぶってんの?
それになんでそんな仲良く名前呼びしてんの?
いつの間に?」
疑問が絶えない増田くん。
『猫なんて被ってないし
1回食事行っただけ。』
「ほんとかよ、
まさか、もう、ヤっちゃったとか。」
私にわざわざ近づき、耳元でそう囁く増田。
『ん?何をかな?
私は天使だから君が何を言いたいのか何も理解できないなぁ、、』
「え?だから、
もう、セッ、いった!!!!」
1発蹴りを入れたあと、私はその場を離れた。
627人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひまわり | 作成日時:2020年11月1日 16時