pharmacy (ページ1)

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夢をもう一度ページ1

◯arym×パロ設定【高熱ストーカー精神系】

ym side

ピピッ__

　

一人寂しい部屋に電子音が響いた。

涼「ケホッ…んんっ……38度かぁ…」

会社のデスクの上には、今も資料は山積みになっているだろう。

ここ数日、忙しく睡眠時間の確保すらろくに出来ず、

食事もファストフード、コンビニの弁当、挙げ句の果てにはゼリー飲料だけのときもあった。

そんな生活を続けていれば体調を崩すのは当然の事だったのだ。

それに…

涼「まだ、引きずってんのかなぁ…俺は。」

数ヶ月前、高校生のときにお世話になり尊敬していた先輩に再会したのだが……、

〝なぁお前、高校んとき色々と庇ってやったよなぁ？
………だったら、恩返しできるよな？〟

当時は、体調を崩す日も多く練習に参加できない俺に、優しく手を差し伸べてくれる人だった。

先輩が経営していた企業は財災難に陥り、今は失業してしまったらしい。
　

〝大丈夫か？何かあった？〟

あの時の面影などなかった。

次の期限は来月の頭。およそ一ヶ月後だ。

〝月に数万円、封筒に入れて持ってこい。〟

何度も何度も、その低い声が頭から離れなかった。

もうこんな日にも慣れいてたと思っていたのに。

これで8回目になる。

いつこの苦しみから解放されるのだろうか。

解放される日は来るのだろうか。

そんな不安を抱えながら部屋の片隅で眠っていた。