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ym side



コンビニを出て廊下を歩く。


「…何ニヤニヤしてるんですか?」


慧「…わしゃわしゃって…!」


笑いながら、雄也が俺の髪にしたように、チネンさんの髪をわしゃわしゃっとする。


侑「わしゃわしゃ…ぷっ…」


「あの…居候の件、なしにしますよ?」


慧「ごめんって…!」


そんな会話をしてるうちに、早くも保健室へと辿り着いた。


何回もお世話になっているため、

保健室はこの学校に通う生徒の誰よりも、

物の配置やらなんやら把握している自信がある。



「いただきまーす。」


本来ならば、一人寂しくコンビニ弁当を食べているであろう。


しかし、今は目の前に二人の幽霊さんがいるのだ。



慧「…塩むすびを選ぶのは、なかなかセンスがありますなぁ。」


侑「魚とかお肉は買わなくていいの…?」



いや、食べにくい。


「そういえば、幽霊さんたちはご飯って食べないんですか…?」


慧「まぁ、基本昼間は物には触らないからねぇ。」

侑「これといって、お腹の減る仕組みもないし。」


「そうなんですか…。」



確かに、幽霊さんたちがご飯だなんて想像したこともない。


エアコンの冷房が若干寒く感じ始め、上着を着た。


そろそろ昼休みの時間だろうか。


校庭の方からはバタバタと足音や、騒がしくも楽しそうな声、ボールを弾く音。



それぞれが、時間を最大限に活用している。



「…楽しそうだなぁ…。」


思わずボソッとこぼしたその言葉に、イノオさんとチネンさんがこちらを向いた。



侑「リョースケだって、まだ沢山いろんなこと出来るよ。」


慧「何事もやらないより、やっておいたほうがいいって感じがするー。」



二人の目は、不思議な気持ちにさせられた、朝の目に似ていた。




そんなとき、ドアをノックされた。


コンコン___


?「失礼します。…あっ。」



同じクラスの中島裕翔。

彼は頭も良ければ、顔も良し。スタイル抜群で、運動だってこなす。所謂エリート的存在。


裕「えっと…先生いる…?」


「あ…今日休みみたいだよ。…怪我…?」


裕「あー、ちょっと転んじゃってね。」


膝には擦りむいた痕。


「…ちょっと待ってね…。」


無駄に知り尽くしている消毒液の場所や絆創膏の保管場所。


「…痛かったらごめんね。」


コットンに染み込んだ消毒液を傷口に当てる。



裕「…。」


「ん、終わったよ。」


裕「ありがと…。」



実はクラスメイトと喋ったのは、これでまだ数回目だったりする。

参、その少年は→←・



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さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……!削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです!今後もよろしくお願いします! (8月4日 11時) (レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ!ありがとうございます!返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します! (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます!!! (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります!!ありがとうございます! (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さき | 作成日時:2020年8月8日 1時

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