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※inさん過去パートですので亡くなるところあります
in side
あれは一年前の後夜祭終わりだったんだ。
__
宏「いやー!楽しかったな!」
八「薮!お前ははしゃぎすぎなんだよ!」
宏「おいおい、先生に向かって呼び捨てとお前はないだろー!笑」
「まぁでも?薮だからいいじゃん。」
宏「よくねぇーよ!笑」
こんな楽しい日々がこれからも、
続くと思っていた。
毎日の授業、テスト、放課後、バイト。
全部、全部、日常のありふれたワンシーンだけれど、
当たり前のことでは無かったんだよね。
後夜祭の後、
友人と分かれ暗くなった道を1人歩いていた。
先日から唐突に医者になりたいと思ったものだから、
両親にはまだそのことを話せてはいなかった。
キーボードを部活では担当しているし、
音楽が何かと好きで、ピアノも通っていたのだから、
そういった音楽の道を選ぶ。
両親はそう思っていたのだろう。
昔から厳しい家庭環境だった。
でもいつか、進路を決めなければならない日が来る。
「家に帰ったら話そう…。」
憂鬱な気持ちを抱えながらも帰宅した。
玄関の灯りは薄暗くなっていた。
「ただいま。」
母「おかえり。夕飯は今日はいらないのよね?お風呂先入っちゃって。」
「うん。あのさ、話したいことが…」
母「ほら、海外の有名な大学のパンフレット。お父さんが持ってきてくれたのよ。」
そう笑顔で話す母に、伝えた。
「俺…医者になりたい。」
父「…本気で言ってるのか…?」
それもそうだ。
ピアノも、やめてしまったのだけれどその他沢山の楽器にも触れさせてもらった。
お金も結構な額だった。
母「…そんな…。」
両親と揉めてしまった俺は家を飛び出した。
とにかく辛くて、泣きたくて。
気づいたときには、
涙で霞んだ視界に強い光が遮った。
大きなクラクションと、
タイヤが摩擦で擦れる音と共に。
___
即死だったらしい。
「元はと言えば、自分が蒔いた種だったんだ。」
「俺は、後悔ばかり残したまま死んだ。
だからリョーちゃんにはね、
やりたいこと、やっておいてほしい。」
あのとき助けられなかった分、
アドバイスを送りたい。
涼「でも…。
医者になることは叶わなくても…
イノオさんのやりたかったこと、一緒にやりましょう。
今からでも、出来ること。遅くないこと。」
堪えていた雫はあっという間に落ちた。
花火は綺麗に咲いて。
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さき(プロフ) - ciaociaoさん» コメントありがとうございます……!削除する予定なのは謝罪のページのみなので、大変お待たせしてしまいましたが今後も更新させていただきます(>_<)紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ないです。お気持ちとても嬉しいです!今後もよろしくお願いします! (8月4日 11時) (レス) @page29 id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - Twitterにおしらせいただいたので、久しぶりに読ませていただきました。もう続きを投稿いただけないとのことで残念です、、お気持ち変わりませんでしょうか、、 (8月4日 7時) (レス) @page29 id: 33ff52010d (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - めいめいさん» わぁぁ!ありがとうございます!返信遅くなってしまい申し訳ございません……また近々更新します! (2022年6月5日 0時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - いつも読ませてもらってます。更新楽しみにしてます!!! (2022年5月19日 21時) (レス) @page27 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 桃大福さん» 返信遅くなってしまいすみません…。そういっていただけるとモチベーション凄くあがります!!ありがとうございます! (2021年3月11日 13時) (レス) id: 7b1fe2d542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2020年8月8日 1時