実験体の少女は博士がお好き

私です！ ページ19

「はかしぇ〜貴方に会いたい〜♪でも、合わせる顔が無い〜♪」


あーあ、退屈だなぁ…
適当に鼻歌を歌うことしかやる事が無いよ…。

また博士に抱き着きたいなぁ…優しく罵倒されたいなぁ…デレまくってほしいなぁ…



………ちゅうしてほしいなぁ。


「はあ〜…うぅｯ……博士…」


「それにしても酷いな……愛人、と言っておきながらこんな汚い格好をさせ、更には悲しませるなど…」


「それでいいんよ、隊長〜私は、そういうところまで大好きなの〜♡」


「あ、そうなのか……」


若干引かれた気がするが…これが私の愛何だよ…分かってくれ…

ま〜私だって痛すぎるのとか、酷すぎる事をされちゃったりとかは嫌かもしれない…
特に…もし『嫌い』ってガチトーンで拒絶された日には、どう考えても立ち直れそうにない。


「あー…これからどうすればいいのかな〜」


まさかまたあの怪物と戦うなんていうのは到底無理だろう…
いつものようにはかしぇ〜って会いに行けばいいかな…


私がぐずぐず考えていると、「富者様、隊長様！」と、慌てた様子で仮面の人が入ってきた。

恐らくは、先程の轟音を聞きつけて来たのだろう。


「何があったのですか？！……っ？！」


仮面の人は中の様子を見るなり絶句し、言葉を失っていた。
まあ、当然か…


「………えっと…これは…その……」


「こ、これは…まさか、其方の少女が元凶か？！」


真っ先に疑われるのは勿論、私…

間違ってはいないんですよ？…寧ろご名答！そう、この部屋を荒らしたのは他でもない、私！


「そ、そうなんです〜…わ、私がやりました〜…あ、はは……」


「やはりか！申し訳ございません富者様、隊長様！今すぐに片付けます…」


ええ？！片付けるって…それってつまり…死？！私、死ぬの？！

どどどど、どうしよ〜さっき自白しちゃった以上はもう、誤魔化すなんてできないし…


「ああ、片付けるのはこの部屋だけで結構ですよ。此方の少女の処分に関しては、今回は不問ということしますので」


「はっ、承知しました！」


うおぉ、ありがとう、眼鏡の…じゃなかった富者さん！
なんだ〜いい人だったんだ〜良かった〜！

仮面の人も聞き分けが良い人でよかったよ〜



───
(((;´•ω•`;)))ﾄﾞｳﾄﾞｳ？

優しい→←おほぉｯ♡

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