ぱーぷるがーる。 (ページ21)

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～しばゆー side ～

今日はあーちゃんの家に初めて遊びに来ている。

ルームシェアをあーちゃんと一緒にしている子は、今日は予定があって夜まで帰ってこないらしい。

会ってみたい気持ちがなかったと言えば嘘にはなるけど、普段は家デートってなったら俺の家一択だったから新鮮な気分の方が勝っていた。

し｢おじゃましまーす、｣

あ｢適当に座っといて、今なんか飲み物出すから｣

そう言われるがままに、白いローテーブルの近くに座った、その時だった。

し｢……え、？｣

ローテーブルの上に置いてあるプリクラが、ふと目に入る。

別に、ただのプリクラなら何も思わない。

写っている人が問題だった。

プリクラに写っているのは、確実にりさとあーちゃん、それからAだった。

見るつもりはなかった。でも目に入ってしまったものは、なかなか忘れることが出来ない。

プリクラの隅に印刷された撮影日を見ても、ここ最近撮られたものに違いなかった。

あ｢柴田、どうかした…って、なんで、！｣

し｢…ねぇ、あーちゃん。これに写ってるのって、A、だよね……？なんで、どういうこと…っ？｣

あーちゃんは俯いてただ黙っている。

少しの間、沈黙が流れた。

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