ぱーぷるがーる。 (ページ11)

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～あやな side ～

約1週間後。

記憶が一部失われていること以外は特に問題がないと判断されたAは、そのまま退院することになった。

帰ってから、うちとA、それからAのお母さん達を交えて今後の話をした。

自分が大切な記憶を失っている、という事実にショックを受けていたAは、話し合いが終わっても浮かない顔で。

『ねえ、あやな。私、このまま大切なことを思い出せないまま死ぬ、なんてことないよね…？』

あ｢大丈夫、うちがいるじゃん。ひとりじゃないんだし、うちと一緒に少しずつ思い出してこ？｣

『でも…っ！』

あ｢ねえ、うちと一緒に上京しない？
無理して思い出さなくてもいいじゃん、一旦愛知から離れよ？｣

『えっ、でも…ごめんね、あやな。迷惑ばっかり…。』

あ｢うちがしたくてしてるんだから、Aはとにかく謝らないで！一緒に少しずつ思い出せるように、まずは元気にならなきゃ。｣

まだ不安は残っているみたいだったけど、さっきよりは柔らかい表情になったAに安心した自分がいた。

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過去編が長くなってしまい申し訳ないです､､､！

まだもう少し続きますのでお付き合い下さい、！