僕の執事ちゃん♪ (ページ29)

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どうしてですか…？ページ29

大貴side

あっやばい遅刻だ！

なんで目覚ましかけ忘れたんだよー

あっ…

もう終わりなんだった

また胸が苦しくなる。

このまま終わっていいの…？

そう思うと同時に俺の体は動いていた。

毎日見ていたあの家。

に、今きている。

いつものようにドアを開ける。

そこには、雄也さんがいた。

雄也「あぁ。有岡くん。今日は遅いね。」

俺が辞めること知らないんだ。

「実は辞めるんです。執事を」

雄也「え？」

「…だからその挨拶を」

雄也「そっか。今までありがとう。」

「はい…」

嘘をついた。

本当は挨拶なんかじゃない。

終わるのが嫌すぎて、「ありがとうございました」が、出なかった。

「雄也さん、慧様どこにいらっしゃいますか？」

雄也「多分伊野尾様はご自分の部屋にいらっしゃいます。」

「わかりました。ありがとうございます。」

そして慧様の部屋に行き、ノックした。

「有岡です」

「…」

慧「入って」

間が空いて答えた。

「失礼します。」

慧「辞めたはずだよね。」

「わたくしは辞めるなんて言っていません！」

慧「クビだよ。有岡さん」

有岡さん…か

もう大ちゃんって呼んでくれないんだ。

「どうして…ですか？慧様の気にさわるようなことしましたか…？」

慧「もう慧って言いかたやめてくれないかな？」

慧「もう話すことなんてないよ…」

「っ……、じゃあわ、わたくしのｸﾞｽわたくしのこと好きって言ったのは嘘だったのですか？」

慧「嘘、、、」

「え、?ｸﾞｽ」

慧「なわけないじゃん……(小声)」

「な、なんていいまs

慧「すきじゃなくなったの！」

慧「もう……終わりにしよ」

「え？ちょっとまt

慧「いままでありがとう」

「待ってください！」

慧「楽しかった…よ」

「……ｸﾞｽ…ｸﾞｽﾝ」

ガチャ。

慧「中島ー。だいちゃ……有岡さん家の外に連れて行って」

中島「…………」

慧「俺の言うことが聞けない?」

中島「わかりました……」

俺は家の外に連れて行かれ、

歩いて帰った。

帰ったら俺の顔はぐしゃぐしゃになって目は赤く腫れていた。