嫁が可愛い [ 天月 ]

大失敗 ページ19

今日は俺の誕生日 。

てことで！今日は嫌ってほど甘えてみようと思うんです！誕生日だし！ね！



｢ しょ ー うちゃん！ ｣


むぎゅ 、っと効果音の付きそうな勢いで後から抱きしめてくるAくん 、


｢ あぇえ！？ な 、何？｣


甘えに行こうと思った途端に来られたから少し焦ったようなびっくりしたような変な声が飛び出す 。


｢ え 、何その反応クソかわ 。｣

｢ 真顔やめて 。｣


俺がそういえば何かを思い出したかのようにパッと俺の事を離して部屋へ戻っていく 。


｢ 何なの ...？ ｣


そういった数秒後に手に小さな箱をもって此方に戻ってくるAくん 。


｢ ... Aくん 、それ何？ ｣


｢ ん ー？しょうちゃん 、左手出して 。｣


嗚呼 、予想がついた 。
まだ決まってる訳では無いけれど嬉しすぎて頬が緩みそうになる 。

彼の言った通り大人しく左手を彼に差し出せば 、Aくんは箱から綺麗な指輪を取り出して俺の左薬指にそっとはめてくれた 。



｢ 誕生日おめでとう 、しょうちゃん 。 結婚はできないけど指輪くらいは許されるでしょ？ ｣


そう言って優しく微笑む彼に涙がこぼれそうになった 。 それを隠すように彼に飛びつけば抱きしめて 。



｢ もぉ ー ... Aくん大好き ... っ 。｣


｢ んふふ 、僕も 〜！｣


ふわりと優しく抱きしめ返してくれる 。
今は世界一幸せだと思わせて 。

ペアです→←ねぇ 、※

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