第36話〈愛〉 ページ37
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ーzmsideー
目覚めたのは保健室のベットの上やった
すぐ横のベットにはAの頭や腕に包帯が巻かれ、ぐっすりと眠っている
『さっさと気づけ馬鹿』
zm「……捨てれば楽になるんか」
『本当に捨てられるのか？』
零れた俺の言葉に返すAの方を向けば、何時もの温かみのある瞳に戻っている。それが俺の心の奥深くまで染み渡って、自然と開く口から自身の過去を話していた
zm｢ーー。これが俺の過去や｣
『そんな事があったんだね』
自分に絡みついた幼い頃の記憶。
全部わかってるんよ。Aやここに居る全員とはいかないけれど、俺の家族とは、違う。自分が思っている以上に理解している人達や。しかし、それでも。
zm「…愛して欲しかったんや」
あれからずっと一人で生きてきた。金さえあれば一人でも生きていけるし、誰かの庇護を頼ったことはない。両親がいなくても、愛がなくても生きていけたんや
しかし、そんな簡単に忘れられるわけなかった
時々、抗うことも出来ない衝動に突き動かされ。
誰かを、傷つけた。
『でも、抗おうとはしてたんだろう？』
zm｢結果が変わらなきゃ、そんなん意味無いやろ｣
『自分の間違いに気づいてなかったら、抗おうとなんて思わないんじゃないか』
zm｢……せやな｣
その言葉はストンと収まる。
何処かで拒絶し合った思いを纏めてくれた。誰かに言ってもらわなきゃいけなかったんかもしれん
自分の言葉や感情よりも
何かに気づきたいのなら、誰かに言ってもらった方が自覚できる
でも、たまに思うんや。
どうして母さんから、普通の子供で産まれてあげられなかったんだろう。子供だったということは重々承知の上で、そんな事叶うはずも無いのはわかっている。
例え普通じゃなかったとしても、我儘ばっかじゃなくて素直にいい子でいたらきっと違う未来やったかもしれん
そして俺の周りは、誰もいなくなった。
気づいていたんや、俺すら知らない気持ちに
そんなはずない、そんなわけないやん。って
もしかたら二人はちゃんと愛しとったかもしれん
俺は、母さんと父さんの真似事で作り上げた愛をあげただけ
俺は誰も、【愛して】いない。
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かんぽ(プロフ) - タダノ・ミソニコミさん» コメントありがとうございます！中々進み具合が遅いので他の方と接触するのは、もう少し先やイベントの時に発展させていこうと思います！ (2020年7月14日 3時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
タダノ・ミソニコミ - もう、話の進み方がド性癖過ぎて語彙力溶けました、いつも無茶苦茶楽しみながらみさせていただいてます！毎回見るたんびに残念な頭で思考を巡らせながら読んでますw kn.utのシーンでどういうことだ？ってなりましたね…更新頑張ってください！後、大好きです！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: 47c28898f7 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - トーストさん» コメントありがとうございます！どうやって皆さんを入れてみようかと悩みながらも、時間が経ってしまいすみません！今日中には続編へ行けたらいいと思っています…！ (2020年7月12日 1時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
トースト(プロフ) - 楽しく読まさせてもらっております。この作品めっちゃ好きです！作者様も好きです！(唐突な告白)体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年7月11日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - 仰げば尊死さん» 羨ましいです、元気100倍…。頑張っていきます！ (2020年6月23日 2時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H | 作成日時：2020年5月28日 1時
