第15話〈遅刻の脅威〉 ページ16
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『あ、これじゃないか小悪魔の歪な骨』
os「…そうみたいやな」
『じゃあ早く済ませよう。一番乗りしようか』
ふふっと笑って長い文章を必死に読み始めるAちゃん。今までの重苦しい空気を一瞬で消してしまう程、彼女の傍は心地がいい。素の自分でいられることが、こんなにも幸せだと気付かされてしまった。
os「…ありがとうな」
『なにか?』
os「いや……なんでもないめう〜!」
教えて貰ったページを開き、淡々と作業をし2人で先生に喋りすぎだと怒られるがAちゃんと俺の相性が良かったのか、お互いの話しや意見が噛み合い提出するまでに時間はかからなかった。
悔しがる先生も提出された紙には予想を上回る程の情報が見やすく書かれいる。
2人は見目も良く、性格も淑やかで騒ぐこともない。授業態度は少々お喋りな所はあるが、先生ですら完璧に覚えられるはずもない薬草を気持ちよく吸収していく2人に、誇らしげに鼻を鳴らした
カ「さすが俺の生徒だな!」
顔を合わせ机の下でコツンと拳を合わせ、20分と余ってしまった暇な時間、オスマンは絹糸のように細く滑らかな手触りのAの紅髪を優しく触れ遊んでいた。
バンッーーー!!!!
突然の出来事だった、何者かによってこの部屋の扉が荒々しく開かれ。集中していた生徒含め全員がその扉に視線を送る
「やっべぇ!寝坊してもうた!!」
寝坊したというのに反省の色もなく笑いながら入室してきた。同じ寮の赤いネクタイは雑に結ばれ、校則ギリギリの派手な緑色のパーカーを目深く被った男。
カ「初日から遅刻か貴様…先生方から話を聞いていたが本当に教育が足りないようだな」
「別にいいじゃないっすか、サボってないんやし」
カ「校長に目をかけられているからって、調子に乗るんじゃないぞ。ゾム・イフリート」
zm「…命令されるの嫌いなんよ」
地を這うような低い声だった。巫山戯あっていた空気が一変し、情けない声を上げる生徒の横を通ったゾムと言われた彼は真っ直ぐに私に向かって歩いてくる
ふわり、と彼の温もりに包まれた。
抱き締められたのだと気付いた時には驚いたものの、恋人を抱き締めるように優しい抱擁につい手を背中に回してしまう
彼の体格は良くすっぽり収まってしまうAの顔をニヤニヤと見るが、羞恥で真っ赤になることを期待していたゾムは少しだけ不満げにしていた。
zm「なぁ、俺とバトルせん?」
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かんぽ(プロフ) - タダノ・ミソニコミさん» コメントありがとうございます!中々進み具合が遅いので他の方と接触するのは、もう少し先やイベントの時に発展させていこうと思います! (2020年7月14日 3時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
タダノ・ミソニコミ - もう、話の進み方がド性癖過ぎて語彙力溶けました、いつも無茶苦茶楽しみながらみさせていただいてます!毎回見るたんびに残念な頭で思考を巡らせながら読んでますw kn.utのシーンでどういうことだ?ってなりましたね…更新頑張ってください!後、大好きです! (2020年7月14日 0時) (レス) id: 47c28898f7 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - トーストさん» コメントありがとうございます!どうやって皆さんを入れてみようかと悩みながらも、時間が経ってしまいすみません!今日中には続編へ行けたらいいと思っています…! (2020年7月12日 1時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
トースト(プロフ) - 楽しく読まさせてもらっております。この作品めっちゃ好きです!作者様も好きです!(唐突な告白)体調に気をつけて更新頑張ってください! (2020年7月11日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - 仰げば尊死さん» 羨ましいです、元気100倍…。頑張っていきます! (2020年6月23日 2時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:H | 作成日時:2020年5月28日 1時