第12話〈登校と思い〉 ページ13
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tn｢あ、Aさん。お、おはよう早いんやな｣
『おはよう、トントンさん』
【トントン】
魔法士ステータス(10段階)
・魔力 7
・筋力 9
・知力 8
・体力 9
・素早さ 9
・魅力 7
・好感度 47
寮を出て校舎内を歩いていれば見覚えのあるマフラーを身につけた男性が声をかけてきた。整えられた黒髪は少し寝癖で跳ねていて、指摘すれば恥ずかしそうに直す仕草は女負けだ
まだ人の少ない校舎を二人で歩けば、少し先輩方からの視線が痛い。それに気づいたトントンさんも私との距離を少し保って歩いている
tn｢や、やっぱ一緒におるのはあかんな｣
『どの寮も他寮に敵対心をもっているからね』
tn｢い、いや。それだけやない気がする…｣
『他になにか？』
そう聞き返せば｢ぅえ！？…わ、分からないん？｣と奇妙な声を上げて眉に皺を寄せている。逆になぜ分かるんだと思いながら気づけばトントンさんの教室前に着いてしまった。
『お互い頑張ろう』
tn｢おん…Aさんもな｣
ーtnsideー
俺はAさんが近くの教室とはいえ目に見えなくなるまで彼女を見ていた。男の好意の目線に気づかなくて危なかっしいと思うのはほんの少しで、ただ単純に気になったからだ。
ランドルセン魔法魔術学校。
魔法士を育てる場所としては世界的にも有名な場所だ。魔力というのは男女関係なく優れているものはいるものの、女が来るような場所ではないから
怪我だってするし、汚れたりする。
こんな物騒な所に来て男に囲まれて直ぐに逃げ出すかと思っていた。
でも、組み分けの時。名を呼ばれ英雄の娘だと少し妬んだ反面、同い年にも関わらず堂々としているその姿に意外と強い意志を持っているのかと興味が出たからだ
魔力操作も完璧。人当たりも良い
精巧なガラス細工の様に触れるのをためらわせる気迫のある容貌に、赤く熟した林檎のような唇が彼女の妖艶さを引き立たせている。
あの時きっと、Aさんを魅入ってしまったのは俺だけじゃないだろう
次元の違う人間だと思って、関わるのはやめようとした。けれど、朝Aさんの後ろ姿を見つけて少し嬉しく感じてしまったのも事実
視界に入った自身のマフラーが歩く度に揺れるAさんの様で、そっと掴んで少し移った匂いが鼻をかすめ頬が熱くなる
tn｢はぁ…ほんま、余計分からんわ｣
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かんぽ(プロフ) - タダノ・ミソニコミさん» コメントありがとうございます！中々進み具合が遅いので他の方と接触するのは、もう少し先やイベントの時に発展させていこうと思います！ (2020年7月14日 3時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
タダノ・ミソニコミ - もう、話の進み方がド性癖過ぎて語彙力溶けました、いつも無茶苦茶楽しみながらみさせていただいてます！毎回見るたんびに残念な頭で思考を巡らせながら読んでますw kn.utのシーンでどういうことだ？ってなりましたね…更新頑張ってください！後、大好きです！ (2020年7月14日 0時) (レス) id: 47c28898f7 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - トーストさん» コメントありがとうございます！どうやって皆さんを入れてみようかと悩みながらも、時間が経ってしまいすみません！今日中には続編へ行けたらいいと思っています…！ (2020年7月12日 1時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
トースト(プロフ) - 楽しく読まさせてもらっております。この作品めっちゃ好きです！作者様も好きです！(唐突な告白)体調に気をつけて更新頑張ってください！ (2020年7月11日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)
かんぽ(プロフ) - 仰げば尊死さん» 羨ましいです、元気100倍…。頑張っていきます！ (2020年6月23日 2時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H | 作成日時：2020年5月28日 1時
