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: 9 ・《作間side》 ページ9

Sakuma Said.









俺の事、知ってくれてるんだ…

街中とかでファンの子に声をかけられるのは嬉しい。





…けど、なぜか今はそれ以上に嬉しくて、

顔がにやけてしまいそうになる。








そっち行ってもいいかなんて、普段の俺なら絶対に言わないし言えない。

なのに今は言えちゃう。






…もう少し話していたい、




そう思うのは何故だろう









隣のブランコに腰掛ける

俺のことを知ってくれてるってことは、

ジャニーズのファンだよね、多分









作間「迷子ってことは、この辺に住んでる訳じゃないんですね」




『あっ…、は、い。友達と旅行に来てて…』




作間「…名前とか、聞いてもいいですか?」









お互いに顔も見ずに自分の足元を見つめる情景は、

周りから見たらかなり怪しいと思う。









『…AAです、』




作間「…歳とか聞いても大丈夫ですか?」




『…同い歳ですよ』








同い年なんだ…歳上かと思った。

穏やかで優しい雰囲気があるから、同い歳だとは思わなかったな









作間「俺のこと知ってくれてるの?」




『…っもちろんっ!っあ、…ごめんなさい、』








やっとこっち向いて笑ってくれた

そう思ったのに慌てて謝るAちゃん








作間「怖い人じゃないから大丈夫だよ笑 ね、Aちゃんって呼んでもいい?」




『…い、や、緊張して、どうぞ、』







そう言いながら小動物みたいにぷるぷるするAちゃん笑




あー、すごく可愛いな、なんて









作間「誰を応援してるの?」




『…っ………くん、』




作間「え…?ごめん、もう1回言って」




『…作間くん、です』








.

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作者名:みずき | 作成日時:2019年5月3日 18時

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