Agapanthus. (ページ16)

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You side.

作間｢あ、Aちゃん｣

『ごめんなさい、遅かった…？』

5分前には約束の公園に到着したんだけど、

公園にはもう既にさくちゃんの姿が。

遅くなってしまったことを謝ると、

いつものふにゃっとした笑顔で

作間｢ぜーんぜん待ってないよ｣

なんて微笑んでくれる

画面越しや雑誌越しのさくちゃんと、

今現実で話しているさくちゃんは全然違いがなくて、

常に“素”でいるんだなぁってことがわかって嬉しかった

作間｢あ、そういえば、ごめんね｣

『え？なにが…？』

作間｢昨日たまたま会っただけなのに連絡先聞いた挙句夜遅くに明日会いたい、なんてよく考えたら非常識だったな〜って｣

少ししゅんとした表情で、

申し訳なさそうな声色

作間｢だからごめんね｣

『全然！大丈夫！むしろ嬉しかった！…デス』

作間｢ふふ笑よかった

お友達は？｣

『友達も行きたいところあったみたいで、1人で満喫してくる！って私より先に出かけていったよ笑』

作間｢そっか、ならよかった｣

さくちゃんと、普通に話せてる

なんて幸せなのでしょう…

やっぱり夢を見てるのかな？なんて

でもその考えも向かいにいるさくちゃんを見るとすぐに吹き飛ぶ

作間｢じゃ、行こっか｣

『うん、どこ行くの？』

作間｢んー、ひみつ、かな｣

行先はひみつ、か

なんだろう、2倍増しでドキドキする笑

さくちゃんの隣を歩いて公園の出口に差し掛かると、

花壇のアガパンサスが昨日より色鮮やかに綺麗に見えた

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