Agapanthus. (ページ15)

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You side.

さくちゃんとの待ち合わせは11:00

場所は昨日の公園。

一晩たって昨日の出来事を思い出してもイマイチ現実味がない

だけどあれは夢じゃなくて本当にあった出来事なんだって、

LINEを見ると思い知らされる

あと待ち合わせまで約2時間

『…何着よう？』

｢服｣

『…いや、それは知ってる』

さくちゃんに会うんだからお洒落したい…

でも自分にできることなんてたかが知れてるし…

｢もう、しょうがないな〜｣

『へ、』

｢私に任せなさいっ！！｣

友達が私のキャリーバックを漁り、

オシャレな紙袋から昨日買った服を取り出す

白地にデニム生地が入った春と言うより夏よりのワンピース。

思わず一目惚れして買ってしまったもの

それに着替えたあとは椅子に座らせられ、

よく分からないままメイクしてもらう

あまりメイクとかに詳しくないから、

大人しく友達のされるがままに。

メイクが終わったあとはヘアアレンジ

髪をふわふわと巻いて少し高めの位置にポニーテールを作り、

リボンをつけてもらう

｢どんなもんだい｣

『…これは…やばい』

｢どういうやばいよ｣

『…私じゃないみたい…可愛い…！！！』

鏡に映る私はどこからみても恥ずかしくない、

今までの私とは全然違って見えた

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