後悔 ページ25
「そんな…」
「…残念ながら…もう…【霊夢】とは会えないんです…誰も」
「なんで教えてくれないの?!みんな、みんな!」
私は衝撃の事実に色々な感情がごちゃまぜになってしまっている。
「しかもお母さんもお母さんだよ!毎回何も言わずに消えちゃうし!」
「…でも、霊夢は前、貴方に言えなくて後悔していたことを…伝えてくれたじゃないですか」
「そんなの知らない!知らない、知らない!」
私はぽろぽろと涙を溢す。
辛くて辛くて、お母さんは後悔のない別れだったかもしれない。
でも…私は…
「…泣きたいのは…貴方だけじゃないのよ!」
「っ…!」
「私だって…私だって…あの子に伝えたかったことが…沢山あったわよ!だからと言って…私の我儘であの子を引き止めることは…できないのよ…」
華仙さんはそう言うと涙を拭うのに必死なのか、目の辺りを擦ってばかりいる。
「…ごめんなさい、こんな見苦しい姿を…」
「ううん、私も…ごめん…そうだよね…辛いのは…私だけじゃないんだよね」
華仙さんは、小さく微笑むと私をぎゅっと抱きしめてくれた。
微笑みは私を安心させるためかな?
抱きしめてくれた温かさが本当に懐かしくて、お母さんと同じだ。
「…〜♪」
「…!」
「前、霊夢から教えてもらって。昔、一回だけではありますが、貴方の子守りの手伝いをしたことがあるんですよ」
「…へぇ」
「…今日は気がすむまで泣けばいい。きっと、苦しさを溜め込むよりそれが一番効果があるわ」
「…うんっ…」
私はひたすらに泣いた。
なんだろう
ずっと溜め込んでたものが溢れたような気がする
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おまけ セリフ集
華扇「駄目な人間になってはいけませんよ?!」
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