真面目な仙人さまだよ〜(謎) ページ13
あのまま夢梨ちゃんは神社に顔を出さなくなって数日。
今日は珍しく華仙さんがやってきた。
私はお母さんの死後に出会ったのでお母さんと華仙さんの接点は詳しくないが、魔理沙さん、早苗さん曰く、保護者的存在らしい。
「ねぇ、華仙さんって夢梨ちゃんと会ったことある?」
「え?」
さっきまで夢梨ちゃんの話をしていたので話を切り出してみる。
「…どんな人…あ、人じゃないか」
「うーん…お母さんそっくり!」
「…霊夢そっくり?」
華仙さんは難しそうな顔をして考えこむ。華仙さんは超がつくほど真面目だと思う。
小さいことでも難しく考えてる。
と、鳥居から人影が見えた。
それは…
「夢梨ちゃん!」
「…!」
私が声をあげた後、華仙さんは目を見開いた。
夢梨ちゃんは、近寄る私を「げっ」と言わんばかりの目で見つめてくる。
「久しぶり〜!」
『まだ一週間も経ってないわよ…って…』
「あ!この子!夢梨ちゃんだよ!」
私は華仙さんに夢梨ちゃんを紹介。
夢梨ちゃんは少しあわあわしていたが、華仙さんは私たちの元に近づき
「…はじめまして」
と夢梨ちゃんに挨拶した。
その目はとても寂しそうで。
『…はじめ…まして』
夢梨ちゃんも端切れの悪い返事。
「…私は茨木華扇、よく茨華仙と呼ばれます。貴方は?」
『…夢梨』
「あら、ずいぶん冷たい返事ですね」
『うるさいわね』
華仙さんは「あらあら」とくすくす笑う。
私はこのやり取りがおかしいことに気がついた。
「…華仙さん…夢梨ちゃんと本当は知り合いだったりしない?」
「え?」
「…とても辛そうだよ?」
「…そんなことないですよ…ただ…」
『…ただ?』
夢梨ちゃんも口を挟む。
「…本当に…霊夢そっくりだなって…」
震えた声で華仙さんはそう呟く。
そっと手で涙を拭う。
泣いちゃうなんて…
「…ごめんなさい、これから宜しくね、夢梨」
『…うん、宜しく』
私は感じた
この二人は別に接点がある、と
勘だけども。
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おまけ セリフ集
華扇「駄目な人間になってはいけませんよ?!」
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