妖怪の山と狼 ページ15
『ねぇ、A』
「ん?」
『…なんで着いてくんの』
「えー?」
私、Aは現在夢梨ちゃんのあとを着けけてます!
バレたけども!
『はーいはい何がしたいかはよーく分かってますよー』
「エスパー?!」
『勘よ』
「…勘?」
私がその疑問を口にすると、夢梨ちゃんはびっくりした様子。
おそるおそるこちらを見る。
私は「んー?どしたー?」って感じである。
「どうしたの?」
『…いや、なんでも』
夢梨ちゃんは妖怪の山をずんずん進む。
私…足痛いのですが…明日筋肉痛かも…
と、そのとき
アオーンッ
「…ふぇぃ?!」
狼が目の前に居た。
いやいやいやいやいやいやいやいや可笑しいでしょ?!
夢梨ちゃんは狼を素通りしてずんずん進む。
「夢梨ちゃぁぁ?!」
思わず叫ぶ。
狼怖いっ!助けてぇ!
だんだん怖くて泣きそうになる。
そのとき、何処かからひょいっと人が降りて来て私の方へ駆け寄ってくる。
「ぁ…華仙さんっ!」
「あらら…ちょっと待っててね」
華仙さんは狼に何か指示をする。
すると狼は別の場所へ進んだ。
「た…助かった…」
「ごめん、ごめん、怖かったね」
華仙さんはぽんぽんと頭を撫でた。
ほっとしてしまう。
「えーと…夢梨に用なの?」
「あ…いえ、そういう訳では…あった…」
本来の目的を忘れかけた私。
大丈夫かなー?!
「へー、これが今の巫女かー」
「これって言うな、可哀想でしょ」
次は夢梨ちゃんと…赤髪で…ツインテール?してて…大人な女性がこちらに来た。
「よっ、Aだっけ?私は小野塚小町、宜しく」
「よ…宜しくお願いします…ん?」
「あ、一応夢梨の上司…だと思う」
『私はアンタの監視役。上司も部下もないわよ、馬鹿』
「馬鹿言うな!」
監視役って…監視してる子ってこの子なのか…なんで?
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おまけ セリフ集
華扇「駄目な人間になってはいけませんよ?!」
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