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「貴女は…なんなんですか?」

固定概念を否定しようとした問い掛けではない。彼はまるで生きているとは思えない態度の彼女に、一抹の不安ならぬ一抹の期待を覚えたのである。

「…機械技師ですよ。ただの。……体調、悪いんですよね。私から上手いこと言っておきますから、部屋に戻って下さい。…拷問には、慣れているから…こういう対応は得意なんです。」

彼女の眼に生気はない。ここでいう拷問とは、あのパーティーであろう。

「でも…此処でのことはどうかご内密に。私は……みんなから好かれる…明るくて優しいけど、悪戯っ子な女の子のまま、死にたいんです。」

死という一言に、死体愛好家である彼の期待は膨大に膨れ上がった。自分を理解してくれるのはあの小説家では無かった。彼女だ。この欺瞞に包まれた機械技師だった。

「それじゃあ……。」

という一言を最後に、トレイシーはふらふらとドアノブに手をかけた。このまま彼女に詳しく話を聞きたいイソップであったが、今は時間が無いので名残惜しいが話をするのは辞めた。
上手く話をしてくれるとのことなので、今回は彼女に頼ろう。
そしてこれからも、きっと。
パーティーへ参加するトレイシーの後ろ姿を見送ってから、イソップも己の部屋へと戻っていった。

12月24日→←・



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設定タグ:第五人格 , 納棺師 , 機械技師
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ちゃば - 申し訳御座いません。突然ログインが切れてしまったので一旦投稿を中止します (2022年1月14日 22時) (レス) id: 94d93d2c55 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃば(プロフ) - 百日草さん» コメント有難う御座います。ただの未熟者ですがこれからも精一杯頑張らさせて頂きます。 (2021年12月30日 16時) (レス) id: 94d93d2c55 (このIDを非表示/違反報告)
百日草 - 更新頑張って下さい。応援しております。 (2021年12月30日 15時) (レス) @page7 id: 46e6433036 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃば | 作成日時:2021年12月30日 12時

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