一夜 ページ2
「日記?」
と告げる少女、赤ずきん姿のトレイシーは何やら興味ありげに木製の机の上で目立っている革製の茶色い表紙で覆われた手帳を持ち上げた。
その間に少年、エクソシスト姿のイソップは部屋の中部に設置された、黄薔薇で飾りつけられた唐紅の棺を通り抜け、そのまま壁に隣接されたベットに深く腰掛ける。
「流石に見ませんよ、プライベートの侵害です。」
トレイシーは日記をまた机に置き直すと、イソップが座っているベットに向かって歩き出す。ベットの前まで来ると彼女は途端に静止し、彼を見下ろした。
そんな様子に、イソップは左手でベットを二回叩く。反発性のある音が静寂な室内に反響し、それらが二度と戻ってくることは無かった。
「分かりました。分かりました。」
トレイシーは彼の左手に座り込む。暫し二人の間に空虚が流れた。
「契約通りです。」
彼のマスクの下から、小さな声が漏れる。返答は無い。
途端、イソップはトレイシーの華奢な体をベットに押し倒した。まだ紳士的に、彼女の両手首を掴んで、優しく。
押し倒してから、彼は手を離して彼女の眼を見つめた。手首が解放されても尚、トレイシーは抵抗する気配をまるで見せない。
彼女は彼の眼を見なかった。
「貴方も男ですね。」
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ちゃば - 申し訳御座いません。突然ログインが切れてしまったので一旦投稿を中止します (2022年1月14日 22時) (レス) id: 94d93d2c55 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃば(プロフ) - 百日草さん» コメント有難う御座います。ただの未熟者ですがこれからも精一杯頑張らさせて頂きます。 (2021年12月30日 16時) (レス) id: 94d93d2c55 (このIDを非表示/違反報告)
百日草 - 更新頑張って下さい。応援しております。 (2021年12月30日 15時) (レス) @page7 id: 46e6433036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃば | 作成日時:2021年12月30日 12時