推しの彼氏

キナチカとごはん ページ9

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キャンプ地である沖縄のホテルの
ご飯はすっごく美味しい。


いつも食べすぎちゃうくらい。



今日も沖縄ならではの料理が揃っていて、
ビュッフェゆえに調子乗って取りすぎてしまった。



どうしよう。太ってしまう。



そんなことを悶々と考えながら黙々と食べていたら、
隣の椅子が引かれ、腰掛けたのは
きなみんこと木浪聖也。


私のトレーを覗き込むと、
おもむろに唐揚げの乗ったお皿を渡してくる。






木浪「Aそれだけ？もっと食べ」


『ていうかむしろ食べすぎなの』


木浪「全然やん。
俺はいっぱい食べるAの方が好きやで」






いつも私のこと全肯定してくれる優男きなみん。


自己肯定感爆上がりしていく代わりに、
甘い方に流されていっちゃうけど。






『…じゃあ、明日からきなみんと一緒に
ランニングしてもいい？』


木浪「いいけど朝早いよ？」


『頑張る！これ以上太らないために』







決意を固めていると、ガタッと音がして
もう片方の隣の席にチカちゃんこと近本光司が座った。






近本「いただきまーす。誰が太ってるって？」


『キャンプ中に痩せれるように頑張ります』


木浪「やっぱ女の子やね、Aも。
全然太ってなんかないのに」


近本「せやなぁ。まあでも、こことかはな
(Aのほっぺをつまむ)」


『いひゃい。チカちゃんきらい』











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