推しの彼氏

似てるふたり ページ24

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(木浪聖也side)





もごもご言いながら
あたふた俺の身体を押してくるA。


俺の奥さんとも仲良しだからか変に気遣ってる笑



ていうかチカには抱きつくくせに
ちょっとムカつくけどまぁ許そうか。






大山「おまえ、耳赤くすんなよ。
聖也はやめとけ、モテすぎだから。俺にしとき」


『何言ってんの、おーやまも奥さんいるでしょ』


木浪「(爆笑)悠輔となに話しとったん？」


『ふつうの話。
今日のご飯何かなとか、ルーキー誰が気になるかとか…』


木浪「お、誰か気になってるん。珍しい」


『気になってるっていうかね、
ピッチャーの富田蓮くんがイケメンだよねって話を…』


森下「Aさん、俺は？」






ひょっこり現れたのは、
去年ドラフト1位で入ってきた森下翔太。


キャンプから1軍に帯同してる期待の新人は、
どうやらAにめちゃくちゃ懐いてるらしい。



よっぽど彼女しか目に入ってなかったのか、
俺と悠輔に気づいて急いで帽子を取って
律儀に挨拶してくる笑






『森下もかっこいいと思う』


森下「ほんとっすか。
あ、Aさん、血出たっす(爪を見せる)」


『どしたのこれ！こっち来て』






森下の手を引っ張っていくA。


ベンチで手当てされてるところを眺めながら、
なんか似てるなぁと考える。


森下見てると、
湯浅といる時のAを思い出すんよな。



とか思ってたら、悠輔もちょうど
同じことを考えていたらしく、






大山「森下ってさ、Aに似てない？」


木浪「わかる笑笑」






何かこう…
相手への大好きオーラを隠せてないところが。



可愛い妹分と弟分を眺めながら、
にやにやするお兄ちゃんたちでしたとさ。










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