痣 ページ32
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冷たい雨が、頬に降りかかる。
その気持ちよさに目を閉じると、
久しぶりに生きている心地がした。
蘭ちゃんの言いつけを破って外に出た。
早く帰らないと怒られる。
でも、身体が言うことを聞いてくれない。
それはたぶん、こうしていると、
家に1人でいるよりも何も考えなくて済むからだ。
前髪から雫が滴り落ちたとき、
右手を掴み上げられた。
「何してんだよ、風邪引くぞ」
気づかないうちにダラリと下ろしていた傘を持つ手を、
その柄ごと掴んでわたしの頭上にかざしたのは、
竜胆くんだった。
彼の顔を見るのはしばらくぶりだった。
蘭ちゃんが誰にも会わせてくれなかったから。
「なに……してるの、」
「そりゃこっちの台詞……」
竜胆くんは言いかけて、
掴んでいたわたしの腕から手を離す。
彼の視線を追うと、
今も痛々しく手首に残る痣があった。
時間が経っても、
この痣だけはなかなか消えてくれない。
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ミルクティー - これで完結って話の終わり方プロ過ぎん？清花。さん続きがめーちゃくちゃほしいです❗って感じ！笑笑 (3月27日 21時) (
レス) @page46 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - 主人公の意味の分からない感情が理解出来過ぎてヤバい❗ (3月27日 21時) (レス) @page46 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - コメント失礼します。完結してないで、よろしいでしょうか？だとしたら頑張ってください！応援してます。 (2023年4月4日 22時) (レス) id: c9ec576669 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - せさん» ありがとうございます〜！頑張ります！！ (2022年5月20日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
せ - すごく面白いです！ (2022年5月19日 20時) (レス) @page42 id: 307448b010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清花。
| 作成日時：2022年5月8日 17時
