壊れている ページ31
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しばらくわたしの頬を撫でた後、
後ろから長い腕を回し抱き寄せる。
上背のある蘭ちゃんの腕の中では、
わたしの身体なんてすっぽり収まってしまう。
「なに、蘭ちゃん？」
「んーん。愛してるよ」
耳元で、心地よい低い声が囁いた。
わたしも、あいしてる。
そう返したかったのに、言葉にならなくて、
黙って頷く。
そしたら急に涙が込み上げてきて、
ぼろぼろとこぼれ落ちた。
自分でも、なにが悲しいのかわからない。
涙に気づいた蘭ちゃんがゆっくり顔を覗き込む。
「……なんで泣くの」
しゃくりあげながら振り向き、
蘭ちゃんの鎖骨に顔を擦り付けた。
そのときあの香水の匂いはしなくて
わたしの好きな蘭ちゃんの匂いだけ。
ややあって、何も言わずに、きつく抱きしめられる。
心が壊れているんだと思った。
蘭ちゃんに優しくされると、涙が出てくるの。
殴られるよりも、愛される方が痛いの。
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ミルクティー - これで完結って話の終わり方プロ過ぎん？清花。さん続きがめーちゃくちゃほしいです❗って感じ！笑笑 (3月27日 21時) (
レス) @page46 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - 主人公の意味の分からない感情が理解出来過ぎてヤバい❗ (3月27日 21時) (レス) @page46 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - コメント失礼します。完結してないで、よろしいでしょうか？だとしたら頑張ってください！応援してます。 (2023年4月4日 22時) (レス) id: c9ec576669 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - せさん» ありがとうございます〜！頑張ります！！ (2022年5月20日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
せ - すごく面白いです！ (2022年5月19日 20時) (レス) @page42 id: 307448b010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清花。
| 作成日時：2022年5月8日 17時
