子犬 ページ36
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豆腐を切っていて手が離せない私は、
すごいスピードで逃げ去っていく男たちを
呆然と見つめるしかできない。
そうしている間に、ゆらりと背後には万次郎が。
裸の身体が押し付けられ、
ぎゅう、と抱きしめられる。
万次郎「俺の服」
あ。万次郎のTシャツ借りてたこと忘れてた。
『ご、ごめん、服なかったから』
万次郎「……いい。許す」
『返すね、ちょっと待って』
万次郎「脱ぐな」
『え、寒くないの。風邪引いちゃうよ』
万次郎「脱がしたいけど脱がしたくねえ」
何それどっち?
て、本人もわかってなさそうなんですけど。
顔を見るため振り向くと、まだ眠そうに瞬きしてて。
『……寝てたのに、起きてきたの?』
万次郎「……オマエが隣にいないから」
ぐりぐり顔を擦り付けてくる万次郎は、
なんだか甘える子犬みたいだ。
万次郎「勝手にご主人様の傍離れるんじゃねえよ」
言葉と行動にギャップがありすぎて、
同時に彼がとてつもなく愛おしく思えて、
思わず笑ってしまった。
そっと目の下の隈を撫でてやれば、
安心したように目を閉じてる。
万次郎「寝る。オマエも来い」
『お味噌汁飲まないの?』
万次郎「………飲む」
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東卍京 - 梵天の作品はやっぱりいいですよね。 (10月31日 17時) (レス) @page35 id: cee3cd750d (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - シーチキンさん» ひいい!って叫びたくなりますよね(゚∀゚)笑 (2021年10月12日 11時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーチキン(プロフ) - 最高すぎて!!!!蘭ちゃぁあーん!! (2021年10月11日 18時) (レス) @page43 id: 05900c9320 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - YULA.さん» 初めまして!ゾクゾクしていただけて嬉しいです〜!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
清花。(プロフ) - あやさん» 嬉しいですすすす!!頑張ります!! (2021年10月10日 9時) (レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清花。 | 作成日時:2021年9月16日 18時