【d!】我々国には幹部がもう1人居ますよ？寝不足のクソガキだけど【男主】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:23,956 hit

薔薇園ページ16

『ったぁ〜…』

案の定安全には着地出来ずに落ちた

幸い骨折はしてない。が、右手首を思いっきりぶつけた

しかも利き手や

『ホンマにもぉ…。痣にならへんとええなぁ』

…まぁ腫れはせんやろ

『そういや薔薇園あったな…近くに』

服についているホコリ等をパッパ、と叩き落とし、そのまま立ち上がって薔薇園の道へ向かう

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『……こんなに綺麗やったっけ…薔薇園』

薔薇園の中はバラで包まれていた

主に青、紫、赤、黒の薔薇があり、美しく綺麗に咲いていた

『うわぁマジぃ？…コレ見たらもうやる気出ないんだけどぉ…』

〝にゃぁー〟

『ハァ゛ッ…!??ネコ!!!?!』

後ろから可愛らしい声が聞こえ、瞬時にに猫だと確定した。勢いよく後ろへ振り返ると、草の隙間からひょこっと顔を出している子猫がこちらを見ていた。

『ｱｯ…んん゛ッ……!!!ねこぉ〜…！』

「んにゃぁ…」

『おいでぇ…怖ないで？』

完全に子猫に堕ちる

今まで薔薇園にも猫にも全然会っていなかった

子猫は少し警戒心はあるものの、渋々彼の近くへ行く

『かぁええなぁ…』

「にゃっ！」

『……な゛っ!??』

心を開いたのか胸の中に飛び込んでくる。

『…もう…捕まってもいいかもな』