Sevenドクター Part4 (ページ6)

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たった1人のヒョンページ6

ジンside

冷えピタと水を持って階段を上る。

下にいるAにはユンギがダウンしたって伝えておいた。

廊下にさしかかったとき、部屋から咳をする声が聞こえてきて慌てて走って部屋へと入る。

ジ「ユンギ！」

部屋に入るとベッドの上で藻掻くように苦しんでいて、顔は真っ赤。

ジ「ちょっとおっきしよう。

よいしょ、いいよ、僕に体重かけて？

ゆっくり呼吸落ち着かせようか。」

ユ「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!…っ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!」

ジ「ゆっくり鼻から吸ってみよう？

スー…ふぅー…」

ユ「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!…スー…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!」

ジ「あわてないで～、ゆっくりだよー、大丈夫、僕がいるから。」

ユ「…んっ…スー…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…スー…はぁ…はぁ…」

ジ「良かった良かった。苦しかったね。

お水飲もう、キンキンに冷えてるから。」

ユンギの背中をさすっている時に驚くほど熱くなってくるのを感じていた。

夏のクーラの部屋でもちょっと汗ばんじゃった。

それにしても、また発作が起きるとなるとかなり厄介だから誰かに点滴持って来てもらおうかな…。

ジンごめん、誰かアミノフィリン製剤持って帰って来て欲しい
ジミン了解!

良かった。すぐに返信が来た。

ジ「よし、ベッドに横になる？

ん、じゃあおでこ出して？ほら、気持ちいいでしょ？」

ユ「…ん…またさ…くるしく…なる…？」

ジ「んー…大丈夫、苦しくならないよ。

もし苦しくなったら僕がさっきみたいにしてあげるから。」

ユ「…ありがと…」

なんだかこの会話懐かしい。

僕に初めて弟が出来た時、可愛くて可愛くて仕方がなかったんだ。

ある日ユンギが風邪を引いた時に、僕が看病したらすっごく喜んでくれてね。

僕も嬉しかったんだ。

そこから医者を目指そうとも思ったね。

他にもたくさん思うことがあって医者を目指したんだ。

ま、この話はまた別で。