振り向いてよおにーさん

仲直り ページ19

「俺実は姉と妹が居るんだけどさ、姉さんは俺が中学三年生の時に死んだんだ」


司「それって…」


「大体察しついた？ビックリするよね、高一と中三狙ってカツアゲ、抵抗したら殴りかかってきて、姉さんはそのときずっと俺の事庇ってくれてて」


「ちょっとしたら誰かが警察呼んでくれたみたいで、すぐに救急車も呼んで姉さんは搬送されたけど、酷いやられようでね。頭から血流して、顔も血だらけで」


「そのまま姉さんは亡くなった」



「だから俺は不良とかヤンキーとか、何の関係もない人達を暴力で黙らせる汚い人間が大嫌いなんだ」



Aの話を黙って聞いていた二人



想像を超えてきたAの背景に、単純な興味で過去のことを思い出させてしまったと、後悔が募る


楓「…すいません、俺ら」

「いやいいよ、理由なしに自分達のやってる事否定されたら誰でも嫌だよね。でももう関わらないでほしい。君たちは俺からしたら、姉さんを殺.した不良と何ら変わらないんだよ」






楓「それは無理です」

「えぇ…？」

楓「俺ら確かに喧嘩ばっかしてて顔とか体のあちこちから血出したり、相手にも出させたり、殺.しは流石にないけど…ただテッペン取りたくて色んなやつと戦って、その中で拳混じえて仲間になってきた奴とか居て、あんま上手く言えないですけど」

楓「とにかく簡単に言うとAさんはもう俺らの仲間なんで関わらないとか無理だ！！！あ、です！！！」


言いたいこと包み隠さず全てぶつける楓士雄に頭を抱える司だけど、思っていたことは同じで横でAさんの事をじっと見つめている




「っふ、はははっ、やっぱ楓士雄くん変わってるね」

楓「え、あ、あざす？？」

「褒めてないよー。俺さ実は結構悩んでたんだよね、楓士雄くん達がいい人なのはちゃんと分かってたし、喧嘩するにしてもさ、俺が楓士雄くんの事見ちゃった時もアレ、人助けだったでしょ」




「でね、俺思ったんだ、楓士雄くん達なら信じてもいいかもって」

楓「てことは？！」


「バカ正直発言でもう楓士雄くん達が悪いことしないの証明できたも同然だよね」

楓「バカ正直発言………」


こうしてなんとか自体は思ってたより簡単に納まったものの


肝心なことを忘れていた




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
マッハ展開ごめんなさい

写真→←過去

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す