私の最低な恋愛予報士 (ページ29)

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店のマドンナページ29

とある日

だんだんバイトにも慣れてきて

カイさんが付いていなくても仕事ができるようになってきた

んだけど...

『よしっ...掃除終わり！』

「なにここ汚い、やり直し」

カイさんは私が掃除したところをいちいち細かくチェックする

私は100%駄目出しをくらうんだ...

『...またですか』

「あたりまえ。はいほうき」

『ガーン』

私は渋々ほうきを受け取る

『カイさんも手伝ってください』

「..なに言ってんの？」

カイさんキレる寸前な顔してます

『冗談ですよ～冗談～(笑)』

「わかったからさっさと掃除して」

さっさと厨房へ行ってしまった

『冗談も通じないのかクソ』

私はボソッとつぶやいた

それから20分くらいたったとき

お店のドアがカランと鳴った

お客さんかな？まだ開店時間じゃないのに...

そう思って振り返ると

そこにいたのは細くて小さくて可愛い

まさに女の子！！って感じの子だった

「あー！！新しいバイトの子？！Aちゃんだっけ？」

その女の人は私を見てそう叫んだ

『え』

あたふたしている私の肩に手をかけて

「私、この店で働いてるミカって言うの！！

風邪こじらせちゃって長く休んでたから初めて会うよね？！よろしくね！」

やばい

なんでこんなに可愛いんだ

「あっ、私店長に話してこないと！

あとで話そうね～」

ミカさんはそういうとスキップしながら厨房へ入っていった

厨房から聞こえる笑い声

ミカさんはこの店のマドンナだな(笑)

あんなに可愛い人、初めて見た