その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ9)

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そして早くも時はすぎ、明日はついに因縁の烏野高校との練習試合の日である

本日も練習試合を終え疲れきっているかと思えば、明日の試合に向けて意気込んでいる様子であった

「我らが因縁の相手、烏野に女子マネージャーは、いるか否か…俺はいない方に焼きそばパン！」

「えー、俺はいた方が嬉しいからいる方で！」

「僕もです！」

そんな声が後ろから聞こえ、研磨の横で寝転がりゲームをしていたAは、山本達の方を向いた

『んー、じゃあ私もいる方がいいから、アイス1本！』

「ですよね、Aさん！」

『うんうん、雪絵ちゃん達みたいに優しい人がいいな〜』

「甘い！我ら音駒には、Aという最高のマネージャーがいるんだ。誰がどう見ても羨ましがる…」

ここ4日間で慣れてきたのか、山本は1体1でなければ、ある程度ならAと会話を出来るようになってきた
ぐぬぬ……！と握りこぶしを胸にあてる山本に3人で首を傾ける

『と、いうと？』

「向こうにもマネージャーが居たとしたら！！マウンティングが薄れるだろうがァァ！！烏野がAを見て膝から崩れ落ちる姿を見て、笑いたァい！！」

「武虎さん、意外とゲスい…」

『わかんないよ、私よりもーっと可愛い子いるかもね』

興味が薄れたのか、またゲームをやり始め、孤爪と戦いあっているAが言う

((いや、その心配は必要ないと思う…))

隣の布団で明日の資料を眺めていた黒尾も含め全員がそう思った。東京の女子高生と言えばレベルが高いが、その中でもトップレベルに整っているAの容姿と、何より人当たりの良さは
率いて、男子が憧れる女子の代表的な例となっている

「まあ、何はともあれ、絶対に負けたくない！！明日は覚悟しとけよ、烏野ー！！！！！」

「山本うるせぇ！！」

部屋の窓から体を乗り出し外へ叫び出した山本にさすがの黒尾もキレたが、気にする様子なく、孤爪に話題をふった

「別にどっちでも」

「けっ、言うと思った」

「でも、ちょっと楽しみだよね。烏野と試合」

『え、研磨楽しみなの？ワクワクする？』

「その言い方ヤダ…」

「やる気無し男の研磨が、試合を楽しみにしているだとお？！！」

意外な孤爪の発言に山本は驚き声を上げると、もう一度黒尾にお説教され、すみません。と静かになった

『でも良かったよ、今日は迷子見つかって』

「ったく、明日はちゃんと着いてこいよ」

孤爪の迷子騒動もあったが無事黒尾が見つけた
そうして、宮城でのお泊まり最終日は幕を閉じた