その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ7)

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55 *話追加ページ7

話を聞けば、予想通り2人とも青葉城西というバレー部の選手であった。後日烏野高校と戦うと言えば、嫌な顔を及川はしていて、訳ありらしい

「烏野に昔からの相手なんていたんだな」

「ふん、飛雄なんてコテンパンに倒してやる」

『私達も烏野倒しに来ました』

及川に便乗するように、ニッと笑えば一瞬驚いた顔をしたが
「いーね」と及川も不敵な笑みを浮かべた

「つか、金髪の奴探さなくていいのか？」

『あ、やば！話楽しくて夢中になっちゃった！』

岩泉に言われ、Aはハッと何をしていたかを思い出し焦り始めた。話が楽しいと口に出して言うA
先程も思ったが、何事も素直な彼女がとても可愛らしく映る

『長々とすみません、協力ありがとうございました！
また会えるの楽しみにしてます！』

「あ、待ってよ」

そう言って駆け出そうとしたAの腕を掴んだ及川に岩泉は
おい、と顔を顰めた

「こんな運命的な出会いないじゃん？連絡先交換しよ」

『なにそれホストみたい』

いつもの必殺スマイルでAに笑いかけスマホのQRを差し出すと、ハハッと笑いながらホストみたいと言われた及川
普通の女子なら「かっこいい〜！！」とキュンキュンしているが、及川が面白かったらしくケラケラ笑いながらQRを読み込んでいる

「ブッッッおまえ……っ今日散々だなっ…！ブフッ
Aナイスだわ、あとで花巻達に話そ」

「〜〜っ岩ちゃん！！！」

『はい、交換完了、及川さん達も練習頑張ってくださいねー！』

バイバイ〜と満面の笑みで手を振って走っていくA
初めの雰囲気とは違い話していくと、スっと懐に入ってくる愛嬌の凄さにポカンと感心している2人

「めーっちゃ可愛い子ー。あんな子周りにいないんだけど」

「東京だから、周りに顔が良い奴なんてごろごろいて慣れてんだろ。あ、別にお前のこと顔がいいなんて言ってないからな」

「ねー、岩ちゃーん。今日何回心折れればいい？」

「いやー、さっきのはうけた。いいもん見させてもらったわ」

そう話しながら、未だに岩泉は笑っていて、
Aとは逆方向へ歩く
彼らも今日の練習に向けて青葉城西へと向かうのだ

及川達と別れ、商店街を突き抜ければ、未だに黒尾からは連絡がない。一応メッセージ入れておくかと、トークを開く

『商店街方面いませんでした』

と送れば、すぐに既読が着いて意味不明な文が帰ってきた

「今、類は友を呼ぶ説検証してる」

どういうことだ？と思いながらも、また烏野の町に出て
今度は少し山の方へ向かってみる