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「あああ！そういやさっきA呼ぶの忘れた！！チッキショー、話したかったのに」
マネの部屋にも居らず2人は2階へと戻ってきた
自チームのマネ2人には雑に扱われるため、構ってくれるAに木兎は懐いていて、悔しそうに頭を抱えた
「俺だって会いたいっつーのー」
「お前は毎日会えるからいいじゃねーか！」
「ほらなんかその、合宿の夜って特別じゃん」
いつもより声を低くして、ドヤ顔で言う黒尾に木兎も目を輝かせてお前ならわかってくれると思っていた！と共感をして背中を叩いている
「そんなことより赤葦探しだろ」
「んあー、どーすっかな〜〜……」
薄暗い2階の廊下をフラフラ2人で歩いていると1番奥の部屋まで来てしまっていた。そして木兎は壁を見つめ立ち止まり、ピコンと閃いていた
目の前にある部屋それは、【放送室】
木兎の作戦を聞いた黒尾は、待て待て怒られるっつーの！と止めるが、眠気とモヤモヤで歯止めが効かなくなった木兎は言うことを聞かなかった
ドアをバンッと開いて入ると少し埃臭く、独特な匂いがした
「これどーやんの？」
「あー、校内だけならこのスイッチ押して、こうして、最後にこのレバー上げるとできるようになる」
まあ、監督達も飲みに行っていて校内放送なら大事にもならないか。とどうでもよくなり、成り行きも見守っていた
初めて触る機械に木兎は買ってもらったおもちゃを見るみたいに目を輝かせていた
「よーし！できたァ！じゃ、早速始めますかあ！」
意気込んだ木兎は、手元のレバーをグイッと上げた
─────────
「やった、私あがり」
「えー、強いなあ潔子ちゃん」
マネ部屋では木兎のことなんか気にせず、UNOに夢中になっていた。その時だった急に教室のスピーカーから校内放送のチャイムがなった
「え、何…校内放送？」
「こんな夜に誰も放送なんかしないよね」
「ヒイイイ！！清水先輩もしやこれはお化け？！」
部屋は一瞬で静かになり、不可解な現象に怯え始める
流石の清水も冷や汗を垂らし、様子を伺っていた
その他の教室でも
澤村「急になんだよ、この音」
月島「ただの故障じゃないですか？」
菅原「でも普通放送室って電源落としてるから勝手につくはずないけどな」
東峰「怪奇現象じゃ……！？」
日向「こ、こわいい！！」
山口「ツッキー……なにこれ」
田中「おい日向くっつくな！！」
西谷「ドンと構えろ日向山口！」
影山「そうだ日向、幽霊なんかにビビってんじゃねぇ！」
縁下「幽霊は怖がっていいだろ流石に……」
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作者名：ぱるむ | 作成日時：2024年3月11日 1時
