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『これってどういうことですか？』
合宿前日の部活終わり、部室に集まって少しダラダラと過ごしていた時だった。Aも集まっていて部室にある日誌を読んでいると、不可解な文章に気づき口を開いた
「え、なになに？」
「去年の合宿時の日誌？」
「1年が浴場の清掃を担当、えーっと、浴場に厳重注意？」
1年3人組がAの周りを取り囲んで一緒に読むと、何に注意するんだ？と首を傾げる。転んで怪我するとか？と犬岡が言うと、シーンっと部室が静まり返る
「お前らには話しとかなきゃいけねえな」
「おい、黒尾。その話は去年終わったことだろ」
「……先帰っていい？」
なにか真剣な表情で4人に話しかける黒尾
夜久が止めるが、いいやと首を振っている
孤爪は聞きたくないのか、そそくさとゲームを終わらして部屋を出ようとするも、山本に引き止められていた
「俺たち音駒高校の合宿には、ただ1つ注意しなきゃいけねえことがあんだよ。」
「えっと…黒尾さん？」
珍しく山本も黙っていて、冷や汗を垂らし俯いていた
神妙な雰囲気に芝山も怖くなり、唾を飲んで黒尾の言葉を待っていた
「浴場にでるナニカ、だ」
『何かって何…え、幽霊？』
「去年音駒で合宿してた時に、俺らの1個上の先輩が大騒ぎしてて話を聞けば、忘れ物を1人でとりに行った時、浴場に出たって。何が出たのか聞いても震えてて何も話そうとしなかったわけだ。そしてその後その人は部活に顔も出しに来なくなって辞めていった」
「あの時は凄かったよなー、叫び声が校舎に響いて監督たちも飛び出してきて」
誰かひとりは見間違いだろ、と笑い飛ばすかと思ったが
海も思い出して、天井を見上げて話すため、ただの黒尾の冗談では無さそうな雰囲気に4人はピシッと固まり顔色を青白くさせていた
「そんな話がこの音駒に！？」
『研磨まで帰ろうとするなんて、マジの話じゃん！』
「うん、去年本当にあったからね」
「本当にあった怖い話じゃないっすか！」
ギャーギャーとリエーフも騒ぎ出し、楽しみにしていた合宿が少し憂鬱になってしまっている
「まあ、くれぐれも��1人�瓩罵畩譴砲蝋圓�ないこったな
じゃ、部室閉めるぞー」
────────────
『ってことがあってさ』
「ヒィィィ！！お化け出るんですか？！」
「えー、なんか信用できないなー」
「私本当無理、そう類の話無理」
「雪絵は怖いの嫌いだもんね」
合宿の昼休み時間に女マネで集まり話せば、谷地や白福は怯え、皆でお風呂に行こうと清水の案で固まっていたのだ
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作者名：ぱるむ | 作成日時：2024年3月11日 1時
