その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ42)

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「お、すげえ音駒の新マネも白福に負けてえね！」

「木兎頑張れ！！男見せろ！！」

「さぁ、今宵も始まりました。毎年恒例チキチキ大食い合宿〜！今年は音駒のマネージャーAA選手を加えての対決です。今回実況を務めさせていただく小見です。そして解説の赤葦です。」

「え、俺も…？」

食堂は大盛り上がりになっている。Avs木兎vs白福の戦いに
なんだなんだ？と近づいて周りを取り囲んでいる食事を終えた様々な高校の部員たち。そんな中小見が勝手に試合実況を始め、赤葦も巻き込まれていた

「おおおっと！！早速ですが、木兎選手限界が近づいているようだ、毎度のことながらなんとも情けない！！それに比べ大食い女王名だたる白福選手未だ余裕の表情！なぁぁんと、A選手も幸せそうに口に米を運んでいるーー！頬にも米1粒トッピングだーー！！！現状いかがでしょうか、解説の赤葦さん」

「木兎さんは今回も負けるでしょうね」

「赤葦ィィ！！俺は負けねぇの！！」

赤葦にまだ負けないと叫ぶが、直後に机に突っ伏している様子
白福、Aはバトルなんて結局はどうでも良くただただ食事を楽しんでいるだけなのだ

東峰「なんか東京怖ぇな…」

日向「お、俺も参加したい！」

影山「なら俺もする、絶対に勝つ」

日向「なんだと影山！！」

孤爪「部活じゃ普通の量なのになんで胃が解放されるの？」

黒尾「限られた量だと満足するけど、食べ放題だと制限ないから死ぬほど食えるらしいよ。ハハッすげえな」

食べ終わった彼等もまた大食いデスマッチを観戦し始める。
お腹がいっぱいの何人かは見てるだけで気持ち悪くなっていて、真っ青の顔をして部屋に戻っていく

「食べるお姿もお美しい！」

「Aさん可愛いですよー！」

「白福も木兎可愛いぞー！」

意味わからない声援も飛んでくる中、木兎は気を失ったように動かなくなっていていつの間にか敗退していた
いちいち盛り付けるのも面倒くさいためおばさんは、ドンッと
ステンレスの銀の箱を机に起き、炊飯器も持ってきた
そして、リエーフが一生懸命と盛り付けている

「さあさあさあさあ！後半戦、絶対王者白福を倒せるのか、A選手！！どうなるーーー！！」

「私ら先お風呂入るからね」

と盛り上がった後半戦、2人の箸がピタリと止まった
雀田の一言で、A達は一瞬で今あるご飯を平らげ、席を立ち急いで片付けをし始め、雀田の後を追いかけて行った

『待って置いてかないで！』

「私もそれだけは無理～……､」

残された部員たちは呆然と静かになっていて、最後にピクリと木兎が動いた

そう、音駒高校の浴場には〝出る〟と言われているのだ