その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ41)

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日が暮れた頃、烏野の赤点遅刻組が合流しすべてのゲームが終了した。普段の部活に比べ試合回数が多く、疲弊しきっている彼らは腹減ったー！と項垂れていた

音駒高校で合宿する際は、食堂があり派遣されたおばさん達が朝昼夕を作ってくれる
大きな食堂には5校のバレー部が参加していたため普段の学校みたく大勢が集まっていた

『へー、生川は食堂ないんですね。じゃあ購買混みますよね？』

「うん、もう戦争だよあれは…」

「烏野(うち)も無いよね」

ガヤガヤと盛り上がる食堂内で、マネージャーが集まっていた
森然と生川のマネージャーとも仲良くなり、烏野を加え賑やかになり、生姜焼き定食をもりもりと食べながら、Aは他校の事情を興味津々で聞いていた

「あたしらもなくてさ〜」

雀田が音駒と森然はいいよねとボヤいていれば、隣に座る白福と正面のAをみてギョッとした

「あんたら食べるのはや！」

『おかわりしてくる！』

「いい食べっぷりだね、認めたよ」

『負けませんよ姉貴』

おかわり自由な音駒の夕食は2人にとって幸福である
2人はトレーを持ってニッと黒い笑みを浮かべて、カウンターへと飛び出していった。白福の様子は普段から見ていたためもう慣れてはいたが、Aがよく食べるとは話を聞いただけで、実際に見るとありえん…と口を開けていた

「あんなに食べてあのスタイル維持…東京やはり恐ろしい…」

「人は見かけに寄らないってこのことだよね」

「あたしなんか食べたくても気にしちゃってそんなに食べれんっつーの」

雀田が、ハァとため息をつけば周りの全員が分かる分かると頷いていた。そしてその頃A達は

「木兎全部とらないでよ」

「来たな大食い大魔王ゆきっぺ！！」

『あ、生姜焼き4枚追加お願いします』

ご飯を大盛りでよそい、食堂のおばさんに言うと、奥から4枚でいいの？と煽られたため、じゃあ6枚！と気合を入れた

「Aにも負けねーぞ！！あ、てかいつ大食い行ってくれんだよ〜」

『皆で夏休み行きましょ、それより木兎さん私のハンバーグパンは？』

「んあ、忘れてた！Aこそ俺のピザパン！あれ、明日購買やってっかな？！」

「夏休みだからやってないっしょ〜」

前に授業中に話していたことを思い出してお互いの高校にしかないパンを交換しようと約束していたのだ
木兎の淡い期待は崩れ落ち、お預けかぁ〜！と悔しがっていた

そして全員がトレーにおかわりした料理が並べば、2人は木兎に呼ばれ近くの席に座らされた