その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ40)

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梟谷学園グループの合宿では、ひたすら全チームで回しながら試合をしていく。もちろん負けたチーム1セット事にペナルティがある。今日から参加の烏野は、関東の強豪を前にしてセットを奪い取ることが出来ずになんどもフライングをしている

芝山「夜久さん！ナイスレシーブ」

山本「研磨俺によこせー！オラァァ！！」

夜久「ブロック2枚！」

木葉「スマンカバー」

赤葦「木兎さん！」

現在音駒対梟谷の試合を行っている
リエーフも参加しており、先日行った国平との練習試合でデビューしたのだ

木兎による強烈スパイクがきて、ブロックに飛んでいたが避けた孤爪は避け、ボールは地面を弾み体育館沿いを歩いていた月島へと直撃した

「ツッキー！」

逃げるな！と猫又に叱られている声を耳にしながら、急いでAは月島の方へと駆け寄った

『ごめん、大丈夫？！』

手でボールをカバーしたのか、赤く染まっている手の甲を見て、謝るが、不機嫌な顔をした月島は大丈夫です。とだけ言って歩いていってしまった

ヒリヒリと痛む手を摩り、駆け寄ってくる山口を避けて試合を見ていれば、またも先程と同じ声が聞こえた

『一応冷やしといて。次烏野試合でしょ、痛みひかせないと』

「……ども」

そう言って月島を申し訳なさそうに見上げて、瞬間冷却剤を渡してきた。別にそこまで酷い怪我でもないのに…と思ったが、断るのもめんどくさいので素直に受け取った。それを確認すると急いで音駒の陣地に戻って行った

「ツッキー大丈夫？」

「どうした、怪我か？」

それに気づいた澤村も声をかけてきたが、ただ流れ弾当たっただけです。と言えば、ホッとしたような表情を見せ、冷やしときなさいよと声をかけられた

「……っ他校にもお優しい、素敵だ」

「だな、龍！」

ー連の様子をみていた田中、西谷の目にはAの姿は清水同様キラキラと輝いて見えているらしい

「すごいなぁ…最近入ったばっかっていってたけど、よく周り見てるんだなぁ」

谷地の目にもAの姿が映っており、既に自チームの記録を一生懸命書き込んで、応援している様子が自分とは程遠い存在のように見えた

「Aちゃんも最初は何も分からなかったって言ってたよ。仁花ちゃんも少しずつ頑張っていこ」

「清水先輩……はいっす！」

「森然と生川終わったね、行くよ」

烏野も相手の強さにびびっている暇じゃない
彼らに渡り合っていかなくてはいけないのだ