その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ37)

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86 第1回合宿ページ37

「うおー！久しぶりの音駒だぜー！」

「木兎さん近所迷惑になります。」

「朝から元気だね〜」

待ちに待った梟谷学園グループの合宿日
今回は音駒高校で行われるため朝早くから梟谷学園の部員は
音駒高校に電車に乗り到着していた
現在7時半時、梟谷学園が一番乗りだ

「よお、先に荷物置きにいってこいよー。お前らは2ー5な」

「おー、黒尾ー！今日も俺らが全部勝つぜー！あかーし行くぞー！」

いつも通り絶好調な木兎は黒尾を見つけると、宣戦布告をし赤葦を無理やり引っ張り一旦校舎へ向かう

「あれ、そういやAは？」

「あー、あいつちょっと用事あってな。まあ、後で来るから」

「さあ木兎さん早く向かいますよ」

───

「はーい、次でラスト1枚！」

屋上で2人の大人に囲まれ写真を撮っている
朝7時半から始まり、1時間ほど撮影を繰り返しやっとそれが終わると、教師が来てカメラを持った大人を来客室へと呼びに来た

「じゃ、Aさんありがとうね。すごくいい写真取れたって。部活頑張ってね」

『はい、こちらこそありがとうございました！』

ぺこりとお辞儀をして急いで階段を駆け下りる
ちょうどスマホを見たA画面には清水潔子から【着いた】との報告が

『わ、もう着いたのか、いったん迎えにいこっと』

最後の1段をピョンッと飛び降り、静かな校舎の中を走り正門へと向かう

夜が明け太陽が登った頃
烏野を乗せたバスは、東京都立音駒高校へと8時半頃到着した
車内泊をした彼らは地味に体が痛く、外に出るとうーん！と背伸びをした

「おおっあれは……」

「あれはもしや……」

「「スカイツリィー！」」

「いや、あれはただの鉄塔だね」

東京に初上陸した田中西谷は目の前にある鉄塔をスカイツリーと呼びテンションが上がっているが、海が遠くからつっこむと黒尾は爆笑をしている。そして今も来たぜ東京！！と轟々と叫んでいる

「おお、ここが東京…！！誘惑の都市…！！」

「あんまし風景変わんないんだな〜」

バスから降りた谷地は周りを見渡してプルプル怯えるが、他の部員は街並みを見てさほど宮城と変わらずに意外そうにしていた

『おはようございまーーーす！』

学校の玄関の方からパタパタと走ってくる姿と声が聞こえ
振り向けば、ヒラヒラと制服のスカートを揺らしてセーラー服のAが大きく手を振って向かってくる

「ヒィィィーー！！誰か向かってくる！！」

「ん……あれ、Aちゃん？」