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「おはよー」
「オハザーッス！」
「……パンのいい匂い！」
朝7時ぞろぞろと起き始め、1階の食堂へ向かうと部屋中に朝ご飯のいい匂いが立ち込める
キッチンで準備をしていたAに、犬岡、山本は朝から最高すぎる…と感動の涙をまた流していた
「手伝うよ、皿並べればいい？」
『海さん、さすが…っ！』
今日もニコニコ仏の笑顔でAのサポートをしてくれる海
既に、レタスやトマト、スクランブルエッグやベーコンが乗ったプレートを広いテーブルに運ぶと、俺も！と更に手伝いをしてくれるメンバーが増えた
『あれ、研磨と黒尾先輩は？』
「研磨多分二度寝してるから起こしに行ってる」
『朝弱いんだった』
夜久に聞きながらも、トースターからロールパンを取り出し、トングで更に並べているAの姿にすげぇ一瞬で準備終わった
と感動している様子
『ケチャップあるから付けたかったらつけてねー』
「おい、研磨危ねぇぞ」
「……ねむい」
そんな声が聞こえて、扉が開くと、はよーっと黒尾が孤爪を引っ張り席に着いた
腹ぺこなみんなも早く食べたいとワクワクしていて、猫又や直井が席に着くと、いただきます！と口にし始めた
「お！うめぇ！」
「福永ケチャップ取って…」
「A、ありがとうなー」
『いえいえ、あ、研磨袖気をつけて。ついちゃう』
ケチャップに手を伸ばそうとしている隣の孤爪
ジャージの袖がご飯につきそうで急いで裾を支えながら、猫又の、礼に返事をした
母みたいだな…と目の前に座るAをパンを齧り、じっと見つめていれば、牛乳を飲んだAと目が合う
その瞬間、一瞬で顔を真っ赤にさせ、むせ出した
『っ……！ゴホッゴホッ！』
「ぅおい、大丈夫か？！海、ティッシュティッシュ！」
「大丈夫かー、急にどうした？」
「ゆっくり食べなさいよ〜」
『す、すみません…っありがとうございます…』
目線を正面に向けた途端、黄色がかった鋭い黒尾の目と合い交昨日の夜のことを思い出してしまい、むせ返ってしまった
え、あの人面白そうにニヤニヤこっち見てるんだけど
ティッシュで口を拭きながら顔を赤くしながらも睨んでくるAに対して、黒尾は一瞬驚いたが、満足そうに、そして楽しそうに頬を緩めていた
「クロ、なにニヤけんの」
『そうだそうだ、もっと言ってやれ』
「んーやー、急にむせてたから、昨日狼にでも噛まれたのかと」
「何言ってんのお前？狂ったか？」
ヒヒッと歯を出して言った黒尾の発言に、夜久が不思議にするが、Aは更に顔を赤くして孤爪に、あの人叩いて、と言うと、めんどくさい……と無言で食事を進める
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作者名：ぱるむ | 作成日時：2024年3月11日 1時
