その瞳に映るのは 2【ハイキュー】 (ページ15)

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あるようでなかったGWが終わると、翌月にはインターハイ予選が始まる。が、東京都立音駒高校はまた違った内容で、大盛り上がりの予感

「やばい、俺次古典の小テストだ！」

「リエーフ君いつも寝てるのに大丈夫なの？」

「今日午後練の時委員会あるから遅れるわー」

朝練が終わり制服に着替え校舎まで向かう一同
高校生らしい会話をリエーフが言うと思い出したかのように黒尾が口を開いた

「おー、了解」

『あ、私もです』

「Aちゃん体育委員？」

『そうです、黒尾先輩も？』

「うん、同じ」

体育委員は、年間の学校行事で動くことが多く割と避けられる委員会のため、Aが入っていることに驚くと、ジャンケンで負けたと悔しそうに呟く

「そろそろ球技大会あるもんねー」

「うわー！高校初行事楽しみ！」

「男子はバレーと、バスケとサッカーだよな。女子は？」

海が体育祭の話題を出せば、思い出して興奮する犬岡
その前を歩く夜久が振り返り聞いた

『バレーとバスケ、後ドッジですね』

「俺はバレーとサッカーでます！！」

『リエーフがサッカーなんて意外〜、夜久先輩は？』

「バレーだけかなー、人数足りてたし。黒尾は身長的なやつでバスケも入れられてたな」

「夜久さんはちっちゃいから呼ばれなかったんですね！っぐへ！」

また失礼なことを言ったリエーフが夜久に正面から蹴りを入れられて、腹を抱えているが、自業自得だと全員無視して歩いていく

「Aは何出るの？」

『友達にバスケとバレー勝手に入れられました…』

総合の時間何に出るかとクラスで話し合いの時間
投票を入れようとすると、奈々と愛梨が、もう入れた！と人が足Aかったバスケに入れられて、更にバレー部マネージャーということでバレー部にもクラスの女子に入れられていた

その様子を思い出して孤爪は、可哀想…と苦い顔で言う
球技得意じゃないから正直不安と悩んでいるA
そんな不幸なAの周りには運良くも心強いバレー部員が大勢いる

「じゃあ、Aさんも練習前練習しましょう！」

「ややこしいな」

「うん、部活の前ちょっととかでもいいなら協力するよ」

『やった！なら、私最強になりますね』

リエーフの案により、Aの球技大会用バレー特訓が決まった
不安がってはいたが、決まると嬉しそうに飛び跳ね、結んでいるポニーテールが揺れる

調子のいいことをいっているAに、横から黒尾が「ビシバシ鍛えてやる」と言えば、初心者リエーフがヘロヘロになっている様子を思い出して、顔が青ざめた

『研磨！行くよ、逃げるよ！』

「巻き込まないで」