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急に飛び出して行った木兎を追って、外を覗けば
Aと月島がいた。珍しい組み合わせである
月島とは関わりがないが、烏野MBということは知っており、いいことを思いついた黒尾はニヤリと不敵な笑みを浮かべた

「烏野のメガネ君いいとこにいた、ちょっとブロック飛んでくんない?」

「え、僕ですか?」

「お、いいな!メガネ君も一緒にやろうぜ!」

嫌そうな顔を一瞬見せた月島だが、木兎が練習役になるだとか、MBなら練習した方がいいだとか黒尾の煽りによって自ら体育館へと入っていく

『じゃ、私リエーフ探しに行くので頑張ってください』

「なーに言ってんの、ここで会ったのが運の尽き!Aも参加だ!赤葦、使い方あってる?」

「合ってます」

扉から除く、木兎黒尾赤葦に手を振り第1体育館へ行こうとしたが、木兎に腕を捕まれ強制入場させられる

『私リエーフの練習見に来たのに』

「安心しろ、ここにいる」

じんわりと暑い体育館にはいれば、黒尾が隅の方を親指で指をさす。視線を向ければ、地面に既に這いつくばっているリエーフがいた

「Aさん……助けて……」

『なんだここに居たのか、何があったんあれ』

息絶えて地面に顔を伏せたリエーフを見て赤葦に聞けば、黒尾さんに扱かれてたと言う。時すでに遅し。でもリエーフがしっかりと練習出来ていてよかったと安心した

「もういっぽーーん!!!」

特にAがすることもなく体育館の隅で転がっているリエーフの横に座り、行先を眺めていた。赤葦が上げたトスを木兎がスパイクを打ち、月島がブロッカーとして入っていた

さすがの全国の5本の指に入る木兎は、月島のブロックをぶち抜いている、大きい声を上げて「A見てた!?見てた!?」と何度も目を輝かせて聞いてくる

『木兎さんの声量で津波起こせそう』

「ップハハ!言えてる」

そう笑った黒尾も2枚でどうだとリエーフを放置してコートに入っていき、参加している。未だに倒れている隣の巨体の横腹をツンツンと突っつけば、ビクと体を揺らし擽ったそうにするだけで、声も出ないようだ

『リエーフぅ〜、起きてよ。折角見に来たのに』

「……っ俺もブロック……飛びたい……っ」

『芋虫みたい、おもしろ』

「おいA!今見てなかっただろ!ハーフ君ばっか構ってないで!」

コートから木兎が叫べば、見てましたよ〜と嘘をつきながら手を振っているA。そんなこんなしているうちに黒尾が月島を煽れば、夜久や犬岡達も体育館に駆け込んできた

「おいリエーフ転がってんじゃねえ!ってA何してんだ」

『芋虫つついてた』

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作者名:ぱるむ | 作成日時:2024年3月20日 6時

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