その瞳に映るのは 3【ハイキュー】 (ページ9)

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前回同様試合形式がずっと続き、ペナルティは森然限定！さわやか！裏山新緑坂道ダッシュ！である
烏野を見れば、今回は何かと食い違いがあり失敗が目立つが、それでも彼らの顔は生き生きとしていて明るかった

「お疲れ様でしたー！！」

早くも一日目の練習が終わると自主練をし出すメンバーやそそくさと教室に戻り休みに入るメンバーもいた
マネージャー組は集めたビブスを洗濯をして、大滝に案内してもらっている

『ママって偉大だ』

大量のタオルとビブスを外の干し竿にかけ、Aは途方に暮れていた。他のマネージャーらも疲れからか、うんと大きく頷く。マネージャー組も夕食に行こうかとまとまって歩いている中、Aは今日の様子で気になることがあった

(リエーフ練習大丈夫かな、今日失敗多かったし扱かれてるんじゃ…)

音駒勢が練習後、いつも通り孤爪以外自主練をしているのはわかっている。マネージャーのAはなにか手伝えることがあるのなら、と心のどこかで思っていた

「今日の夜ハンバーグだって、いっぱい食べよ」

「雪絵、森然は毎年量決まってるから音駒みたいにはいかないよ」

「えー、バレなきゃいいじゃん。ね、A」

『……あ、うん。やっぱり私体育館行ってくる！』

いつもなら乗っかってくるAが不安げな表情をしていたことにこてんと首を傾げると、体育館を振り返り走っていってしまった

「行っちゃった」

「音駒が心配なんだろうね」

「そういうところ真面目だよねえ、まあ私は絶対木兎になんか付き合わないけど夜中まで終わんないから」

谷地も烏野で自主練に付き合っているらしく、清水、白福、雀田の3人で走っていったAの背を見ながら母のような表情を浮かべた

──────

白福達から離れ、リエーフがいるであろう第1体育館に向かっている時、ある人影を見かけ声を掛けた

『月島くんお疲れ』

(音駒のマネージャーか。)

「お疲れ様です。」

『校舎戻るところ？いっぱい動いて疲れたでしょ』

「はい」

『今日ハンバーグだって、お腹ぺこぺこだよ私も』

あまり話したことがないAだが、フレンドリーに話しかけてくるため素通りは出来なさそうだ。なるべく早く会話を終わらせて休もうと思っていた、その時だった

「ハンバーグだと！？」

第3体育館の扉から地獄耳木兎が顔を出してきて、月島は更に顔を歪めた

「あ、Aだ！！何してんの！？ハンバーグって本当か！」

『なんだ木兎さんか。地獄耳すぎ』

「あれ、メガネ君もいる」

これが月島にとって悲劇の始まりであった